JTB 日常空間をプロデュースする新サービス販売開始
JTBは、自宅やオフィスなどの日常空間での感動パーティーをプロデュースする新サービス「Living Auberge (リビングオーベルジュ)」 を11月13日より販売開始した。本サービスには、ミシュランガイド東京への掲載実績があるレストランの料理人をはじめ、サービススタッフ、ソムリエ、唎酒師、テーブルウェアメーカー、フラワーアーティスト、空間コーディネーター、レンタルスペース事業者など100以上の法人、個人事業主が参画。JTBは独自の運営ノウハウを活用し、コンシェルジュとしてサービスやパーティ自体の提案を行う。
子育てや介護、健康上の理由などによる外出困難者や、コロナ禍の巣ごもり消費をきっかけに日常空間を自分好みに楽しむニーズに対応するもので、一般的なケータリングやフードデリバリーとは異なる「特別な食事体験」をプロデュースする。「オーダーメイドプラン」と「パッケージプラン」の2商品があり、「パッケージプラン」の場合の価格はおよそ3~5万円(1人あたり)。誕生日やウエディングなどのBtoCのほか、インセンティブパーティーなどのBtoB、企業からの要望によりその先の顧客に提供するBtoBtoCなどにも対応する。
今年行われた実証実験では、18組計110名を対象にオーダーメイド商品を提供。アンケートの結果から、顧客満足度は90%以上、70%以上が再利用の意向を示したほか、「料理の味や、提供のスピードなど、事前の期待値を超えた」「フラワーアレンジメントやテーブルセッティングにスペシャル感があった」などの声が挙がったという。
JTBでは年1回「JUMP!!!」という社内公募制度にて、グループ全社員を対象に10億円規模の事業アイデアを募集しており、今回の新規事業は2021年度に同制度にて応募総数479件の中から最優秀賞を受賞したもので、2027年度に営業利益10億円以上の規模へ成長を目指す。
2021年度の「JUMP!!!」では、今回のリビングオーベルジュのほか、さらにもう1件の事業化を予定する。JTB執行役員ツーリズム事業本部事業改革推進部長CX戦略担当の小林美江子氏によると、もう1件についても「間もなくローンチする予定で、現在実証をしている段階」だという。
JTBは今年4月に「交流を創造し挑戦し続ける、多様性あふれるダイナミックなブランド」へ進化することを目指しリブランディングを始動しており、今後も事業開発を加速させる方針だ。