アナハイム観光局、観光誘致に来日、大谷選手人気だけではない多彩な魅力をアピール
アナハイム観光局からツーリズム・ディベロップメント・マネージャーのマイケル・ヤング氏を含む8名が来日。羽田空港からロサンゼルス国際空港(LAX)に直行便を毎日運航しているデルタ航空とともに2023年9月20日に東急歌舞伎町タワー内の「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」にて記者会見を行った。
カリフォルニアを訪れる日本人の大きな観光目的である「ディズニーランド・リゾート」や大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスの本拠地「エンゼル・スタジアム」を擁するアナハイム。車で、LAXから約45分、また南カリフォルニアの人気観光地であるサンディエゴまでは約2時間と、カリフォルニアを観光で巡る際にベースとなるロケーション。アクセス可能な空港としては、LAX以外にもジョン・ウェイン空港(ロサンゼルス/サンタアナ)、ロングビーチ空港、オンタリオ国際空港がある。
今回の来日ミッションには、ハンプトン・イン&スイーツbyヒルトン、ヒルトン・ガーデン・イン、ホームウッド・スイーツby ヒルトン、ザ・ウェスティン・アナハイムリゾートなどバリエーションのある滞在先や、2025年に70周年を迎えるカリフォルニア・ディズニーランド・リゾート、またその5km圏内であるガーデン・グローブ市とそこにあるウォーターパーク施設のグレート・ウルフ・ロッジ、さらにショッピング施設のサウス・コースト・プラザとリチャード・ニクソン大統領図書館および博物館の担当者が参加した。
アナハイム観光局マイケル・ヤング氏は「オレンジカウンティ・アナハイムは、日本人が訪れたい海外観光地として注目されている。カリフルニアでは最も低い消費税で楽しめるショッピングやミシュランの星付きレストランもあるダイニングやブルワリー、4.5マイル(約7.2km)にもおよぶビーチもあってコーストラインの自然も楽しめる。また、ディズニーランド・リゾートを訪れる観光客には隣接の施設に比べて割安に宿泊を提供できる」と多彩な魅力をアピール。
「ワールド・ベースボール・クラシックに日本が優勝したことで大谷翔平選手の人気もさらに盛り上がったのは、アメリカにとっても野球にもよかった。滞在日数が平均でも2倍と驚異的に伸びており、これは観光業にとってとてもインパクトがあり重要なことだと思う」と述べた。ヒルトン系の3施設担当者は「それまでアナハイムでの滞在日数1、2泊だったのが大谷選手のゲーム観戦のために1週間滞在する日本人もいた」効果の実感について触れた。
サスティナブル・ツーリズムについてはアナハイム観光局からの「リサイクルや再生素材の利用はもちろんだが、ダイバーシティや平等主義を尊重しており、コンベンションで出た食品の余剰を廃棄する代わりに細かく刻んでスープにして貧困エリアに配っている」という話のほか、ディズニーランド・リゾートでは「ソーラーパワーの利用やフードロス削減に取り組むなど」またグレート・ウルフ・ロッジは「ウォーターパークのスイミングプールでの水のリサイクル利用」、リチャード・ニクソン大統領図書館および博物館は「絶滅危惧種の動植物の教育を庭園など利用して行っており、年間10万人に対して自然保護教育を行っている」という発表もあった。ここは、昨年、日本からも3つの学校が訪問をしているという。
最後にマイケル・ヤング氏は「大谷選手はインパクトが大きいが、エンジェルスにいなくなったとしても、アナハイムやオレンジカウンティに来てもらう様々な理由付けは出来ていると思う。様々なワールドクラスのスポーツ競技の開催もあるし2028年にはロサンジェルスで夏季オリンピックも開催も予定されており、アナハイムの魅力を知ってもらえると思う」と今後のポテンシャルをアピールした。