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Assurant Japan、パラメトリック・テクノロジーを利用した海外旅行保険ソリューション提供へ 日本初

  • 2023年7月5日
(左から) ブリンク・パラメトリック CEO シド・マウンシー氏、Assurant Japan 代表取締役社長 藤本潤一氏

 米国で100年以上の歴史があり、世界21ヵ国で事業展開を行っているAssurantグループのAssurant Japanが、インシュアテックのスタートアップ企業ブリンク・パラメトリック(Blink Parametric)社と業務提携のもと、日本初となるパラメトリック・テクノロジーを活用した海外旅行分野でのパラメトリック保険ソリューションの提供を開始する。

 パラメトリックとはパラメーターから取られた言葉で、パラメトリック保険は、保険金や補償が発動するイベント(=トリガーイベント)と、そのトリガーイベントの種類に応じた保険金額や補償内容をあらかじめ定義した上で、トリガーイベントの発生有無をシステムでリアルタイムでモニタリングすることで、補償の即時提供を可能にするもの。

 今回提供を開始するパメトリック旅行保険では「フライトの遅延・欠航」と「手荷物の遅延・紛失」に対応が可能で、例えば「フライトの遅延・欠航」では、遅延時間や欠航をトリガーとして、システム上で旅行者の搭乗便に遅延や欠航が起きていないかリアルタイムで検知、仮に遅延や欠航が発生した場合、ラウンジの提供やラウンジ満席時はキャッシュ特典、欠航の場合は代替便の手配など、あらかじめ定義された状況に応じた補償を即時受け取ることができる。

 補償の利用にあたって旅行者は、携帯への通知から簡単な操作のみで補償を受けられる。従来型の保険では、損害額の算出のために煩雑な事務手続きが発生するとともに、実際に補償を受けられるまでに時間を要するが、パラメトリック保険では「その場で・即時に」サポートを受けられる。

 また、このパメトリック旅行保険ソリューションはホワイトレーベルでの提供ができるため、導入企業独自のブランディングが可能な上、補償内容は顧客のニーズに即して柔軟に設定が可能という。

 現状の旅行保険市場について、ブリンク・パラメトリック社CEOのシド・マウンシー氏は「旅行保険市場規模は2021年の約143億円から、2030年には約1088億ドルに伸びることが予想されるものの、ここ数年の間旅行保険の新たな革新は起きていない。」とした上で、「将来的には飛行機の遅延や欠航、手荷物の遅れ紛失に対する補償が当たり前になってくるのではないか。」と期待感を述べた。