業界ニュースを振り返る ー 「労働」×「旅」のサービスに可能性はある?
今週は、先週触れるかどうか悩んで諦めたオダギリサトシ氏の再開コラムの内容に関してふれたいと思います。掲載から10日経った日曜日時点でもランキング7位をキープされており、再開が待ち望まれていたのがわかります。
問題提起としては、皆様すでにご存知の通り深刻な事態になりつつある観光業界の人材不足、そこでオダギリ氏が注目されているのが「労働」×「旅」のサービスです。
恥ずかしながら、名前は聞いたことがあるかもくらいの知識しかなかったため自分も試しに会員登録をしてみました。少し見た限りですが、少なくとも自分は利用しないだろうと思いました。これらのサービスを使って行く旅は自分が求めている旅とは違うなというのが大きいですし、金銭的なところでいうのであれば結局現地までの移動は自費というところも辛いものがあります。あとは、現実的な問題として副業申請するのがいちいち面倒というのもありますが…。
ただ、私の勝手な予想ですが上記のような考え方をする人がそれなりに多いことはサービスを提供する側としても織り込み済みでしょう。実際、コメントでもこの「労働」×「旅」のサービスに対しては懐疑的・あるいは反対な方のコメントが目立ちます。でも、例えば私が大学生や高校生の時であればもしかしたらこれらのサービスをガッツリ使ったかもしれません。友人何人かで申し込み、移動は大学生なら車で。全員で働き、前後なり中日なりで周りを観光。行き来の交通費と現地で遊ぶお金くらいはバイト代で十分賄えるとなると、意外と需要がある気もします。
もちろん、需要が全然ないかもしれないですが我々が予想していないような層に当たるかもしれません。そして、これが一般的になればうまくやれば観光施設もワーカーも、そしておそらくプラットフォームも三方良しとなるでしょう。あとはプラットフォーム側と観光施設側がどうやってネックとなる部分を解消できるかですね。観光施設はやはり接客業としてのスキルが求められるシーンもたくさんありますし、泊まりがけにならざるを得ないときが多いのもネックでしょうか。数年後にどうなっているかが楽しみですね。