西武HD、国内5施設の売却中止 サンシャインプリンスなど

  • 2023年3月23日
[東京 23日 ロイター] -     西武ホールディングスは23日、売却を予定していた国内31施設のうち、サンシャインシティプリンスホテルなど5施設について譲渡を中止すると発表した。2023年3月期連結決算の業績予想に入れていた約180億円の譲渡益は計上されないことになった。

譲渡を中止したのは、このほか、志賀高原プリンスホテル、志賀高原焼額山スキー場、嬬恋プリンスホテル、嬬恋高原ゴルフ場。資産譲渡にあたって同意を取得すべき第3者から短期間で同意を得ることが困難になったためという。

同社は同日、23年3月期の連結業績予想を修正すると発表した。営業利益見通しはインバウンドや国内の旅行需要の回復が想定以上で前回の170億円から210億円に引き上げた。一方、当期利益見通しは今回の資産譲渡中止や別の特別損失案件などを反映し、前回の790億円から540億円に引き下げた。

同社は昨年2月、シンガポール政府系投資ファンドのGICの関係会社と資産譲渡の基本協定書を結んだ。6月末時点で31施設の売却益が約800億円になる見通しを公表していた。