【スリランカ現地レポート】経済危機でガソリン不足や計画停電、観光地やホテルの影響は?
アーユボワン!ランドオペレーターワールドコンパスの比留間絢子と申します。今回は昨年ニュースを賑わせていたスリランカの現状レポートをお届けいたします!
観光大国とも言われるスリランカは、2021年1月21日に他国に比べていち早く観光客へ国をオープンしました。開国直後は、ワクチン非接種者は隔離、ワクチン2回接種者であっても出発国のフライト時間72時間以内のPCR検査による陰性証明書の提示が必要でしたが、徐々に緩和され、2022年12月6日にはワクチンの接種、未接種に関わらず入国時のコロナ禍による各種書類の提示条件がなくなりました。なお、今後は、感染拡大状況やWHOのガイドラインに沿って見直しはおこなっていくそうです。
とはいえ、昨年は「経済破綻状況にあるスリランカ」と大きくメディアで取り上げられた国ですから、大切なお客様を旅行にご案内して良いのかと不安に思われている旅行会社様も多いと思います。そこで今回のレポートは「開国後(2021年12月)」、「経済悪化による混乱中(2022年4~5月)」、「入国制限緩和後(2022年年末)」の3回に渡りスリランカに滞在した私の体験から、ポストコロナ、および経済悪化状態のスリランカという視点でお話ししたいと思います。
観光地
スリランカには合計8つの世界遺産があります。「文化遺産」のシギリヤロック(1982年登録)、聖地アヌラーダプラ(1982年登録)、古都ポロンナルワ(1982年登録)、聖地キャンディ(1983年登録)、ゴール旧市街と要塞(1988年登録)、ダンブッラ石窟寺院(1991年登録)の6つと、「自然遺産」のシンハラージャ森林保護区(1988年登録)、スリランカ中央高地(2010年登録)となりますが、いずれも現在は通常運営されています。
その他、エレファントギャザリングを見れることで有名なハバラナ地区のジープサファリ、豹との遭遇率が高いと言われるヤーラ国立公園(ジープサファリ)、セイロン紅茶で有名な紅茶工場・紅茶畑、ウェールウォッチング、スパイスガーデン等、観光地と呼ばれる場所は行程に入れていただいて問題ないと思います。すでにヨーロッパからは多くの観光客が訪れていますから、観光客を迎え入れる体制は整っています。
ホテル
コロナ禍より閉鎖や休業中のホテルはありましたが、その多くは郊外にあるホテルでした。クラスカテゴリーではスタンダードクラスのホテルに見受けられた印象です。スーペリアからデラックスクラスのホテルは一部、マネージメント会社が変わったホテルもありますが、多くのホテルが営業しています。
また、気になる計画停電は、現在も1日に平均1~2時間程度でおこなわれています。しかし、知名度のあるホテルは自家発電する機能を備えていることが多く、一旦電力が落ちても数秒後に発電機に切り替えられる仕組みになっているので不便はありません。念のためホテルを選ぶ際にランドオペレーターに確認してください。