ペルー / 「非常事態宣言」発出に伴う影響-続報
先週2022年12月07日(水)にカスティージョ前大統領が罷免されたこと受け、ペルー全土でデモ抗議などが発生しておりますが、ペルー政府の各閣僚が首都・リマから地方に出向き、政治問題や市民団体のデモ抗議などの解決に向け、地方の州知事、団体代表、各組合関係者などとの交渉・話し合いを行っております。
また、ボルアルテ大統領の発表によりますと、これまでの市民団体と軍隊との衝突による死傷者などに対する政治的責任者としてアングーロ首相が辞任し、また閣僚の一部が交代となりました。
現地時間12月18日現在の影響について以下にお知らせいたします。なお、状況は流動的につき渡航の際は最新情報の入手が必要です。
■ 現地の状況
◎ 空港
クスコ空港は少しずつ通常通りの運航を開始しており、現地時間12月18日(日)にはリマ~クスコ間で約50便のフライトが発着しました。
プーノのフリアカ空港、アレキパ空港は現地時間12月19日(月)から再開の予定です。
なお、リマ空港は通常通りですが、以下の規制が敷かれておりますので、ご注意下さい。
〔規制内容〕
1. 空港施設内には、搭乗券を持つ乗客のみが入場可能。
2. 駐車場での乗り降りは許可された車両のみ。
3. 出迎え・見送りは許可されたドライバーのみ。
※リマ空港
https://www.lima-airport.com/pasajeros/vuelos
https://www.lima-airport.com/en/comunicados/noticias/ver/comunicado-15-de-diciembre-2022
※フリアカ空港の状況
https://www.gob.pe/institucion/mtc/noticias/680934-ministra-lazarte-aeropuertos-de-juliaca-y-ayacucho-retomaran-operaciones
◎ 道路
週末12月17日(土)~18日(日)にかけて封鎖されておりましたオリャンタイタンボ駅、ウルバンバ周辺の道路封鎖が解除され、平常通りの通行が可能となりました。
その他、イカ州のナスカ地上絵周辺などでも多くの道路で通行が可能になりました。
先日まで全国的に封鎖されていた50ヵ所の道路封鎖のうち数十ヵ所で封鎖が解除され、現時点ではアヤクチョ州周辺の17ヵ所のみの道路封鎖となりました
※道路管理事務所「PROVIAS」
http://wsgcv.proviasnac.gob.pe/emergenciavial
◎ 列車
現地時間本日12月18日(日)には、マチュピチュ村に取り残されている観光客を緊急搬送するため、オリャンタイタンボ~マチュピチュ村間で列車の運行を再開いたしました。
現地時間12月19日(月)からは、さらに数便の列車の運行を再開すると発表されておりますが、市民団体のデモ抗議再開の可能性もあり、状況は流動的です。
※12月19日(月)運行予定:
オリャンタイタンボ駅 → マチュピチュ村駅 --- 3便
マチュピチュ村駅 → オリャンタイタンボ駅 --- 3便
※ペルーレイル
https://www.perurail.com/news/news-release-evacuation-trains/
◎ 観光
マチュピチュ村駅~オリャンタイタンボ駅を運行する列車が停止している影響で、マチュピチュ村に滞在している観光客が徒歩移動で道路のある82km地点まで移動し、その後、82kmから陸路でクスコまで移動することになりました。
なお、行政がヘリコプターでの搬送を予定しておりましたが、悪天候の影響で中止となり、現在も引き続き運航を停止しております
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「非常事態宣言」は30日間となっておりますが、短縮・延長する可能性もあります。
新たな情報が入り次第、ご案内いたしますが、現在ペルーにご滞在中の方、またこれからペルーへのご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。
情報提供:株式会社ラティーノ、日本海外ツアーオペレーター協会