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「何のために」「どれだけ」? 値上げを実現する3つの方向性と8つの手法-亜欧堂 堀口洋明氏

  • 2022年9月20日

まとめ

 単価をどのくらい引き上げるべきか、その程度は「目的」によって変わってきます。また、程度の大小によって取るべき手法も変わってきます。

 単価を大きく引き上げたいのであればリスクが大きくても「全体的な値上げ」を考える方が良いでしょう。顧客の離反が心配だからリスクが小さい「一部値上げ」や「比率の調整」の方向性を選ぶのであれば、複数の手法を同時に行わなければ目標とする効果を得ることは難しいです。今より多少でも利益が増えれば良いのであれば、リスクの小さい単価引き上げの方向性を選べば十分ということになります。

 単価引き上げによる効果を十分に得る為には、少なくとも「程度」と「方向性」を具体的に検討することをお薦めします。物価高・人手不足の問題が大きくなっている現在、この検討を行うべき企業は相当に多いはずです。少しでもこのコラムが問題解決のヒントになれば幸いです。

堀口洋明
ホテルマネジメントをサポートする/株式会社亜欧堂 代表
フルサービス・リミテッドサービス・リゾート、国内系・外資系、宿泊・宴会・レストラン部門を全てマネージャーレベルで経験し、亜欧堂設立後は経験と理論を両立したコンサルタントとしてホテル業界の支援を行っている。