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満足度より幸福度へ、従業員を幸せにするホテルを目指して-カフー リゾート フチャク コンド・ホテル総支配人 荒井達也氏

  • 2022年9月9日

総支配人の仕事は「辞めない仕組み」を作ること
行政へ出口戦略を提案できる観光組織を

 沖縄本島の中央部、日本屈指のリゾート地である恩納村の高台に立つ、カフー リゾート フチャク コンド・ホテル。家族連れをメインターゲットにした同ホテルも、この2年半、行政のコロナ施策や感染者数の増減に対応してきた。総支配人の荒井達也氏は、需要回復に向けて、人材確保と行政への提案力の重要性を強調する。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

荒井氏

-はじめにご自身の紹介をお願いいたします。

荒井達也氏(以下敬称略) 沖縄復帰の1972年、長野県生まれです。山梨県の小淵沢アートヴィレッジResort&SPAで代表取締役に就いていたときアドベンチャーツーリズムを、京都、ニセコでは富裕層向け施設の開発・運営を経験。また八ヶ岳のDMOにて観光地経営を学び実践しました。2015年に沖縄へ移り、2016年1月から2019年9月までカフー リゾート フチャク コンド・ホテルの総支配人を務めました。

 その後、観光産業内でB2Bを手掛けるエフネスの取締役を経て、今年6月に再び現職へ復帰。現在はリゾート地などで宿泊経営の講師やLGBTQ+など多様性にまつわる講師も務めています。

-ホテルの特徴やターゲット層をお聞かせください。

荒井 ホテル名の「カフー」は、「果報」の沖縄の方言で、「幸せを運ぶ」という意味を込めて付けられました。恩納村の高台に立つホテルは、2009年完成のホテル棟とコンドミニアム棟、2016年完成のアネックス棟の3棟の構成です。コンセプトは「暮らすように滞在する」。大半のお部屋にキッチンや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品を揃えているのが特徴です。客室は333室で、広さは平均71平米あります。周辺のホテルは35から45平米くらいが平均ですので、広さをお分かりいただけるのではないかと思います。夕日の見える宿日本一にも選ばれたこともあり、夕日の時間を滞在の価値としています。

アネックス・スイート

 ターゲット層は広いのですが、特にお子様連れのご家族を主眼に置いています。客室は靴を脱いで上がるタイプなので、ハイハイをするお子様も安心してご利用いただけます。また、ホテルでは滞在を楽しく快適にする「サポートアイテム」を100種類ほど用意しています。お子様向けのものも多く、例えば浮き輪や砂場セットなど遊び道具のほか、ベビーカー、おむつを入れるストッカーも貸し出してしています。滞在に必要なものはほとんどホテルで借りたり買ったりできるようになっており、お子様連れゲストの荷物を軽減し沖縄旅行のハードルを下げることなど、高い評価をいただいています。

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