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タヒチ、富裕層やハネムーナー、LGBTQ+をターゲットに、TN運航再開に向けプロモーション始動

  • 2022年8月8日
新キャンペーンは「Time for Tahiti~今、タヒチを想う~」

 タヒチ観光局はさきごろオンラインによるメディアイベントで最新情報と今後のプロモーションについて発表した。同局は1月から日本事務局をアビアレップスに委託しており、同社のジェネラルマネージャーでタヒチ観光局日本事務所アカウントディレクターとなるスティーヴン・コックス氏は11月のエア タヒチ ヌイ(TN)の直行便再開にあたり、観光局でもイベントやキャンペーンを予定しているとし、「2024年パリ五輪のサーフィン関連のイベントまでのタヒチの展開について、直接話す機会を持ちたい」と述べた。

 TNのコミュニケーションズ マネージャーの武知亜紀氏によると、新型コロナウイルスの影響で運休していたTNの成田/パペーテ線の再開は11月4日。来年3月25日までの冬期スケジュールでは成田発が金曜の週1便、夏期スケジュールでは火・金曜の週2便になるという。使用機材はB787-9型機のドリームライナー。

TNの武知亜紀氏

 TNでは感染防止対策として、ソーシャルディスタンスの確保、衛生キットの配布のほか、消毒薬清掃や燻蒸消毒などで機内の消毒・除菌を強化。B787-9型機はバクテリアやウイルスを除去する空気浄化装置を装備し、機内の空気も2〜3分で入れ替わる。機内サービスも接触を最小限に抑え、安全のしおりも使い回さず、雑誌や機内誌、食事メニューも座席のエンターテイメントシステムで提供するなどの策を講じている。

ラグジュアリーとハネムーナー、LGBTQ+がターゲット

 タヒチ観光局PRマネージャー尾上虹華氏からはこれまでと今後のプロモーションについて報告。そのなかでメインターゲットはラグジュアリーとハネムーナーであると述べ、この背景として欧米の訪問者が戻り、この夏の稼働率もほぼ100%で価格の上昇、サーチャージの高騰などを理由に2019年より割高になっていることを挙げた。このほか、LGBTQ+にも力を入れており、タヒチがLGBTQ+フレンドリーであることの周知のため、今年4月には東京レインボープライド2022にも出展した。

 同局では新キャンペーン「Time for Tahiti〜今、タヒチを想う〜」に合わせ、現在オンライン上にランディングページを作成中で、入国情報やTNのフライト情報も掲載していく。幅広い層にタヒチをアピールするためのコンテストのほか、11月中にTNでタヒチに入国した全ての日本人に黒真珠をプレゼントするキャンペーンも準備中という。

 

第三国経由の場合の入国条件に注意

タヒチ観光局の野呂氏(左)と尾上氏(右)

 タヒチ観光局トレードディレクター野呂泰誠氏は、最新の入国情報と観光情報を説明した。それによるとタヒチにおける新型コロナウイルスの感染者数は安定を保ち、3ヶ月以上コロナによる死亡者が出ていない状況。日本の外務省による感染症危険度はレベル1で観光やツアー催行には問題はないと述べた。

 なお、タヒチへの入国については8月に入り水際措置が撤廃され、陰性証明書は必要なくなった。ただし、アメリカ経由での入国にはESTAや接種証明書などが必要など、第三国経由の場合、その国の入国条件に従う必要があることに注意を促した。現状、ハワイやアメリカ本土、ニュージーランド、オーストラリア、ニューカレドニアからも接続は可能だが、TN武氏によると、TNがパペーテにデイリーあるいはダブルデイリーで就航しているロサンゼルス経由が便数が多く利便性が高いという。

 タヒチから日本帰国時は空港での検査と待機は不要。出国前検査証明書のためのタヒチ現地で検査を受けられる施設の情報も観光局のサイト内にあり、現在日本語化を進めていると話した。