カナダの「今」を駐在員の視点から-旅行需要はさらに拡大へ、クルーズ船も再開

  • 2022年8月5日

プリンスエドワード島
 現在、プリンスエドワード島への入州の際の検査は実施されていません。病院やシニアホームなどではマスク着用義務がありますが、それ以外は推奨となっています。公共交通機関でのマスク着用義務はありませんが、航空機搭乗の際は手荷物検査場から先はマスク着用義務があります。

 シャーロットタウンの街中もコロナ前のように観光客の戻りがみられ、グリーンゲイブルズもアメリカやカナダ国内の団体バスツアー、個人観光客でかなり賑わっています。

グリーンゲーブルスハウス前

大型バスを見て感動するなどと、数年前に予測できただろうか

 日本人や中国人などの団体はまだまだ戻って来ている様子はありませんが、会議やイベントが目白押しで、ホテル含めかなり混雑しています。

 プリンスエドワード島州では日本帰国の際のPCR検査を受けられるところはありません。一番近くでも隣州のモンクトン(車で1時間45分)まで行かねばならず、帰国途中のモントリオールやトロントなどで1泊してお受け頂くことをおすすめしています。

ケベック州
 ケベック州は6月3日に非常事態宣言が解除、同月18日より公共交通機関でのマスク着用義務も解除され、平常を取り戻しているように見えます。ワクチンパスポートの提示も現在は実施していません。連邦管轄の旅客鉄道では駅構内、車内、従業員も乗客もマスク着用ですが、ワクチン接種有無に関しては国内旅行者への言及はされなくなりました。

 6月はモントリオールでF1、ライオンズクラブ世界大会、ジャズフェスティバルが通常通り行われ、今も連日何かのイベントが街中で行われています。夜は夜を徹して街はお祭り騒ぎ、これを元に戻すことは不可能に近い状況で、その様な提案が起これば、デモが起こる可能性も考えられます。

 日本帰国時のPCR検査に関しては、ランダムテストの復活で空港クリニックも利用できるようになりました。モントリオールのダウンタウンで検査できるクリニック数にも変化はありません。

まとめ

 国内、および大陸内での旅行需要は確実に増えてきていますが、空港、航空会社等、明らかなスタッフ不足のために、航空会社が減便を迫られるなど、急速な旅行需要に準備が追い付いていない状況です。更に新しい感染症や変異株への憂慮から、ホスピタリティ業界の「この夏に出来るだけ追いついていきたい」という焦りも見える気が致します。

 このまま秋と冬に向かって感染対策が良い方向で向上されること、また、日本帰国の際のPCR検査条件の緩和など、バランスのとれた形で復活の一途がたどれればと切に願います。

<情報提供協力> 順不同
ナイアガラ観光ツアーズ
バンフガイドサービス
PEIセレクトツアーズ

本稿はトランスオービット バンクーバー支店 アシスタントマネージャー山田方香氏よりご寄稿いただいています。
※2022年7月28日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
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