ハワイの「今」を駐在員の視点から-増える犯罪件数、観光客が気を付けるべきポイントは
夏休み真っ盛りの今、ハワイは好天が続くバケーションには最高の日々となっています。気温だけで見ると日本と変わりはありませんが、猛暑という感じは全くなく、日陰にいると心地よい昼寝日和の毎日が続いています。そんなハワイへは引き続き米本土を中心に多くの観光客が訪れており、ワイキキは昼も夜も多くの観光客で賑わっています。日本人観光客も少しずつ増えてきていますが、まだまだ圧倒的に米国人が多く、カラカウア通りを歩いていても、米本土を旅行しているような「アウェイ」感があります。
完全に活気を取り戻したハワイで暮らしていると、コロナウイルスは既に過去の出来事のように思いますが、テレビやラジオで日本の近況を見聞きすると、まだまだ感染者が増加しているようで、堅調に戻りつつある日本人旅行者数の回復が足踏み状態になるのでは、と心配になってしまいます。8月から公立校の新年度も始まり、子供たちは2日から学校生活へと戻ります。着実に通常状態へと向かって進むハワイの近況をレポートしたいと思います。
ハワイのコロナウイルス感染状況
過去3ヶ月の月末時点での1週間単位の新規感染者数は下記となっています。
市郡 | 陽性率 | 州全体 | ホノルル | マウイ | ハワイ | カウアイ |
---|---|---|---|---|---|---|
新規感染者数(5月) | 18.3% | 8924名 | 6475名 | 801名 | 1102名 | 443名 |
新規感染者数(6月) | 17.1% | 5482名 | 3785名 | 665名 | 579名 | 326名 |
新規感染者数(7月) | 15.1% | 4329名 | 3096名 | 418名 | 538名 | 183名 |
州政府が開示する統計表の詳細からは、1日単位の感染者数推移も確認は出来ますが、発表は基本的に週に1回、1週間分の合計数しか行われません。目的を、有限な医療資源への影響の予測とするのであれば、この発表頻度で十分だと感じています。
7月には独立記念日など人の集まる大きな祝日もありましたが、再拡大することなく緩やかに新規感染者数は減少傾向にあります。しかしながら、入院される方、死亡する方も出ていますし、身近に感染する者も出ており、引き続きウイズコロナであることに変わりはありません。
ワクチン接種
米国では、6月下旬に生後6ヶ月から4歳児までのワクチン接種がCDCにより認可されました。それに伴い、ハワイ州でも接種が開始され、7月末時点で対象人口約8万人中、3%の2400名が接種を行っています。
接種に積極的なハワイでは、12歳から17歳の年齢層でも接種率は80%に到達しており、鈍い出足だった5歳から11歳のレンジも現在では44%まで達しています。大人に比べて重症化することは少ないと認識していますが、安全を重視する保護者は接種に前向きです。また、ハワイでは共働きの家庭が多く、ワクチン接種の有無で自主隔離の要・不要が決まるため、子供が登校できなくなると仕事に支障が出るという事情も接種率上昇に影響していると思われます。
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