Airbnb、国内での体験提供を強化、東京に続き大阪も
▽「ガイドブック」東京編を公開
Airbnbは同日には、「スポット」における機能「ガイドブック」の東京編を公開した。ゲビア氏によるとガイドブックは「現地のエキスパートがコミュニティの最新の情報を集め、ゲストのために(ウェブ上で)ショーケースする仕組み」で、国内の都市を取り上げるのは初めて。11月当初は世界の6都市で100程度のガイドブックをリリースしていたが、3月末までには東京を含む12都市で470のガイドブックを公開するという。東京については50のガイドブックを約450ヶ所の情報とともに紹介する。
記者会見には、実際に東京でホストを務めている盆栽師の平尾成志さん、「魚屋あさい」の浅井有美さん、ガイドブックのコンテンツを提供している自転車店「テンプラサイクル」の小林健太さんが登壇して、トークセッションを実施。Airbnbを活用して日本文化を訪日外国人にアピールする方法について、意見交換した。
なお、本誌の取材に応えたAirbnb Japan代表取締役の田邉泰之氏によれば、Airbnbは今後も事業領域を拡大する考えで、航空券などの取り扱いも検討しているという。具体的な時期や方法については明らかにしなかった。
この日はそのほか、ゲビア氏がこのほど閣議決定された民泊新法案について言及。「我々が全ホストに対して新法の情報をしっかり伝えることで、ホストに日本での法規制をきちんと理解してもらいたい」とコメントした。田邉氏も「分かりやすいルール作りを訴えてきたが(新法では)その通りになった」と述べるとともに、今後については法案の決議に向けた動きを注視しながら、詳細な取り組みを決めていく考えを示した。