現地レポート:バンコク、チェンマイ視察、通常通りに観光可能
戒厳令の影響は見受けられず 参加者「自信を持って勧められる」
チェンマイ観光は通常通り
ナイトバザールも安全
今回の研修旅行はチェンマイ組とプーケット組に別れており、それぞれ現地視察を実施した後にバンコクで合流する形をとっており、取材ではチェンマイ組に同行した。チェンマイは、タイ第2の都市で、タクシン元首相の出身地。反政府デモが盛んな時期はタクシン派の大規模集会が開かれ、タクシン派のシンボルカラーである赤色のシャツを着た人々の姿が多く見られた場所だ。現在ではデモ隊の姿はなく、現地オペレーターの「ボーナス・スマイル・ツアー」で今回チェンマイのガイドを担当したエ・ク氏も、現地の人々は通常通りの生活を送っていると語った。
チェンマイでは、郊外のステープ山の頂にある「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ」を視察。「ドイ・ステープに参拝しなければチェンマイに来たことにはならない」と言われるほど有名な寺院で、多くの観光客が訪れる場所だ。
1383年に建立された寺院の見どころは、22メートルの金色に輝く仏塔。仏舎利塔の周囲には、線香やろうそく、蓮の花を手に参拝する人々の姿があったが、タイの人々がほとんど。外国人観光客の姿は少なく、視察時に日本人の姿はなかった。エ・ク氏によると、視察した6月は雨季のため元々閑散期だが、クーデターの影響で観光客が減っているという。
また、チェンマイはエレファント・キャンプでのエレファント・ライドも有名。郊外には数ヶ所のキャンプがあり、象に乗り山道を歩くことができるほか、象によるお絵かきやサッカー、マッサージなどの芸も見学できる。今回は郊外の「メーサー・エレファントキャンプ」に訪問した。欧米人や中国人、タイ人など、さまざまな国の人々が訪問しており盛況だったが、エ・ク氏によれば本来は歩くのが難しいほどの人の入りで、クーデターの影響で半分程度まで減少しているという。
エレファント・キャンプでは象に30分間乗り、キャンプ内の山道を歩くコースに参加した。象使いが写真を撮影してくれる嬉しいサービスもあり、研修旅行の参加者からも「チェンマイならではの自然が楽しめるアクティビティ」「自然の山道を歩けるので、他地域のエレファント・ライドよりも楽しめた」と高い評価を得ていた。
また、ナイトバザールも参加者から人気が高かった。街の中心地のチャンクラン通りで毎晩開催されており、周囲には幾つかホテルもあるため、宿泊するホテル次第では徒歩で気軽に訪問できる。チェンマイ産の雑貨や民芸品、Tシャツなどを始めとした衣類、カバンなどを見て回るだけでも楽しい。周辺にはタイマッサージが楽しめる店も点在しており、ショッピングに疲れたらマッサージもおすすめだ。
開催時間は夕方ごろから深夜12時近くまで。日本人の姿はあまりなかったが、欧米系のカップルやひとり旅の女性が夜遅くまで買い物を楽しむ姿も見られた。参加した旅行会社のカウンタースタッフからも「女性にも安心して勧められる」との意見が出ていた。