トップインタビュー:エアアジアX(後)、日本市場での展望と差別化
流通の基本はオンラインも旅行会社のバリューに期待
成田就航にも高い関心
-シンガポール航空(SQ)子会社のスクート(TZ)が成田/台北/シンガポール線に就航する予定です。D7にとってライバルになると思われますが
オスマン・ラニ まず、旅行者にとってチョイスが増えることはいいことだ。我々はTZをはじめ、他のLCCとの競争に勝ち抜いていく自信を持っている。まず、我々は常に最低運賃を提供していく自信があり、そのノウハウも持っている。つぎに、200機を超える新しい機材で多数の路線を持っていることもアドバンテージだろう。
そして、5年にわたって積み上げてきた信頼性や定時性、バリュー・フォー・マネーのサービスも武器になる。スカイトラックスでも4年連続でベストLCCエアラインに選ばれたように、顧客満足度は高い。クオリティー、低運賃、スピード。我々はこの3つをバランスよく達成してきた。
-JWも運航を開始しましたが、成田にD7が乗り入れる可能性はあるでしょうか
オスマン・ラニ 成田就航には関心を持っている。しかし、現在のところ空いているスロットでは、JWとのコネクションに利便性がない。成田容量が拡張され、昼間時間帯のスロットが確保できれば、ぜひ飛びたいと考えている。
ただし、成田に就航しても羽田便は維持していく。その場合、羽田線はより東京市場に注力していくことになる。それだけ東京は大きな市場ということだ。JWとの連携は、一つのブランドなので難しくないだろう。すでに先行する他市場で成功している。
-ありがとうございました