12年上期の出国者、過去最高の894万人-6月の訪日外客、震災前水準に回復
▽韓国回復を重視-海外向けに長官メッセージ発出
今後は円高ウォン安や風評被害などで、回復が遅れている韓国(15万2100人、46.5%増、15.1%減)の増加を重視し、引き続き関係各所に働きかけを実施する。7月18日には、旅行会社とともに来日した韓国文化体育観光部第一次官の郭濚鎮氏と福島で会談を実施。福島への渡航自粛制限の見直しや、運休したアシアナ航空(OZ)の仁川/福島、茨城線の再開などを求めた。また、戻りが鈍いドイツ(7500人、52.4%増、12.3%減)やフランス(8700人、46.1%増、10.2%減)の回復もはかる。さらに、伸び調子が続くアジア諸国も更に伸ばしていきたい考えだ。
また、観光庁では訪日外客数の震災前水準への回復を受け、英語、ハングル語、中国簡体字、繁体字、日本語で世界に対し長官メッセージを発出。「震災から1年余りの短期間で震災前水準の達成を見たことは、大変喜ばしい知らせ」とし、世界からの支援や協力に感謝を伝えた。さらに「日本を訪問する3つの理由」として、観光としての日本の魅力、震災からの観光需要の回復、日本の安全性の3点を改めてアピールした。