ベトナム、「新型コロナウイルス」に関する最新情報

  • 2021年2月12日
  • 出典:OTOA

「新型コロナウイルス」の影響について、現在のベトナムの最新情報を以下にお知らせいたします。

■ 感染者状況

2021年2月08日時点の総感染者数は2,001名

■ 行政・その他機関からの発表

1月28日、56日ぶりの市中感染となり、ベトナム北部のハイズオン省、クアンニン省、ハノイ市内で感染が拡大しております。

◎ 大使館からの情報

1) 感染防止措置及び5K(マスク、消毒、ソーシャルディスタンス、集会を開かない、医療申告をする)を

 徹底する。

2) 大人数での集会及び式典の開催を最大限制約する。

3) 公共の場所でのソーシャルディスタンスを確保する。

4) 外出の際や公共の場所(観光地、公園、歩行者天国、広場、船着き場、バスターミナル、

  スーパーマーケット、市場、商用施設、文化イベント、スタジアム)でマスクを着用していない場合は、

  厳格に取り締まる。

5) 1月14日以降にクアンニン省の感染地域、もしくはハイズオン省のチーリン市から

  ハノイ市に戻ってきたすべてケースを迅速に洗い出し、2月01日までに検査を終える。

6) 入国者に対する検査を強化し、違法入国を防止する。

7) 違法入国や感染防止対策違反を発見した場合、積極的に関係当局に通報する。

◎ ハノイ在住者からの情報

1) 全ての学校が3週間の休校を決定

2) 企業のミーティングなどは自主的にキャンセルを行っている。

3) 少人数での会食は通常通り行っておりますが、大人数では集まらないようにしている

 (個人個人で自粛を行っている)

4) 通常通りマスク着用をして外出はしておりますが、徐々に少なくなってきている状況です。

5) 現時点ではロックダウンを行う予定はなく、感染者が発生した場所のみ(マンションや道路)で

  行っていく予定とのことです。

今回の市中感染に伴い、ハノイ市のみ外国人入国者の隔離期間を14日間から21日間(実質22泊)に延長されることになりました。

■ ワクチン接種・計画状況

ベトナム保健省は、英国の製薬大手・アストラゼネカ(AstraZeneca)などが開発する

新型コロナウイルスワクチンの輸入・流通を許可。2021年に新型コロナウイルスワクチン(0.5ml) 3,000万回分をベトナム側に納入する予定です。

1人につき2回の接種を受ける必要があるため、実質1,500万人分となります。

また、米国ファイザー(Pfizer)製ワクチン、米国モデルナ(Moderna)製ワクチン、ロシア製ワクチン、中国製ワクチンの調達に向けて各国と引き続き交渉が行われています。

同国保健省は、外国産ワクチンを調達するほか、

* ナノゲン社(Nanogen)

* 保健省傘下のワクチン医学生物学研究所(IVAC)

* 第1ワクチン生薬製造会社(同VABIOTECH)

* ワクチン生物製剤研究製造センター(同POLYVAC)

の国内4つの組織に国産ワクチンの開発を促しています。

1種類目の国産ワクチンとなるナノゲン社が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス」(Nanocovax)は第1期臨床試験を終了しており、2月上旬に第2期臨床試験を開始する予定です。

2種類目の国産ワクチンとなるIVACが開発中の新型コロナウイルスワクチン「コビバック」(Covivac)は第1期臨床試験を実施中で、同試験は2月下旬に終了し、3月中に第2期臨床試験を開始する予定です。

なお、3種類目の国産ワクチンとなるVABIOTECHが開発中の新型コロナウイルスワクチンについては、1~3月期末に第1期臨床試験を開始する予定となっています。

■ 街中の様子、その他

全ての都市において、外出時のマスク着用が義務付けられている以外は、通常通りの生活を取り戻しております。

以上、ご注意ください。

情報提供:ジェイ・ティ・エイ・ジャパン株式会社日本海外ツアーオペレーター協会