ルフトハンザ、17年夏ダイヤで成田/フランクフルト線運休

  • 2017年1月7日

 ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は月・水・土曜日の週3便で運航中の成田/フランクフルト線について、17年夏ダイヤ期間(3月26日~10月28日)の運航を休止する。LHは昨年、1月9日から3月25日まで同路線を運休する旨を発表しており、運休期間を延長するかたち。同路線はLHが現在運航している唯一の成田路線。

 LHは本誌の取材に対し、成田/フランクフルト線の運休は「需要の低さと商業的な理由」によるものと説明。17年冬ダイヤ以降については現時点では未定としている。羽田/フランクフルト、ミュンヘン線については16年夏ダイヤと同様にそれぞれ1日1便で運航する。

 LHは同路線の運休については「非常に難しい決断だったが、商業的な運航の持続性を確保するためには必要なものだった」とコメント。他の日本路線の運航を継続すること、共同事業を実施している全日空(NH)の日本/ドイツ線が存在することを強調した上で、「日本は我々にとって、アジアにおける重要な市場であり続ける」とした。

 昨年11月に来日したドイチェルフトハンザAG旅客部門の営業担当上級副社長(当時)のイェンス・ビショフ氏は、1月9日から3月25日までの同運休については、欧州のテロ事件による需要減や、欧州旅行の閑散期にあたることなどを理由として説明。「あくまでも短期的な運休」と話していた。

 LHはすでに運休期間中については、ウェブサイトやGDS経由での販売を停止。発券済みの航空券については払い戻しを受け付けるほか、予約済みの航空券については羽田/フランクフルト線またはスイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)の成田/チューリッヒ線に振り替える。

 LHは16年冬ダイヤで、成田線以外については羽田/フランクフルト線を1日1便、羽田/ミュンヘン線と関空/フランクフルト線を週5便、中部/フランクフルト線を週3便運航中。17年夏ダイヤでは羽田線と関空線をそれぞれ1日1便、中部線を週3便運航する。

 このほか、共同事業を実施中の全日空(NH)は羽田/フランクフルト線を1日2便、羽田/ミュンヘン線と成田/デュッセルドルフ線をそれぞれ1日1便運航中。NHによれば17年夏ダイヤも同様に運航する計画で、増便や日本/ドイツ間の新規路線開設などについては検討していないという。