ハワイアン、コナ線の運航開始、6年ぶり-初便搭乗率9割超

  • 2016年12月21日

記念式典の様子 ハワイアン航空(HA)は12月21日、羽田/コナ線の運航を開始した。ハワイ島は2010年10月末で日本航空(JL)が成田線から撤退して以降オフラインとなっており、直行便の再開は約6年ぶり。また、HAとしては5本目の日本路線で、HAにとってもハワイ島への国際線の直行便就航はこれが初めて。

 羽田空港で開催した記念式典で、HA上席副社長のテオ・パナジオトゥリアス氏は「協力なくして実現しなかった」と謝意を表明。また、国土交通省東京航空局東京空港事務所東京国際空港長の今込毅氏も「羽田空港の国際がまた一歩進んだ」と語り、利用が進み増便につながることに期待を示した。

 HAは羽田で昼と夜に1日1便ずつ発着枠を付与されており、このうち昼は週7便、夜は週4便をホノルルに振り分けて夜の残り週3便でコナ線を運航する。使用機材はエアバスA330型機で、座席数はビジネス18席とプレミアムエコノミー40席、エコノミー236席。このため週あたり882席、年間では約4万6000席が増える計算だ。

 ハワイ州観光局(HTJ)局次長のミツエ・ヴァーレイ氏は、需要の落ち込む第2四半期を含めて平均85%のロードファクターが安定的な路線維持に不可欠との考えで、旅行業界と消費者それぞれに認知度の向上と利用促進に取り組む方針だ。

 HAによると、初便搭乗率は往復とも9割超とほぼ満席。パナジオトゥリアス氏は「予約状況は堅調」といい、中長期的には増便も視野に入れたいという。

 なお、式典ではチェックインカウンターで搭乗者にレイをプレゼントしたほか、フライトの安全を願う祈祷儀式を実施。また、ボーディング前にはHA専属のパフォーマー「ハワイアン航空セレネーダーズ」がハワイアンミュージックとフラダンスを披露した。