外務省、マリ首都周辺を危険レベル3に引き上げ、治安悪化で

  • 2016年12月20日

 外務省はこのほどアフリカ西部に位置するマリの首都であるバマコ市の周辺地域の危険レベルをレベル3の渡航中止勧告に引き上げた。今年10月にバマコ市から南へ30キロメートルの地点に位置する幹線道路料金所が何者かに襲撃され、憲兵隊を含む3名が死亡する事件が発生するなど、同市周辺の治安状況が悪化していることを受けたもの。

 バマコ市に発出しているレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」については継続するが、過去にイスラム過激派組織などによるテロ事件が発生していることなどから、外務省は特別な注意と十分な安全対策を呼びかけている。

 なお、イスラム教過激派などの勢力が強い北部など、そのほかの地域については渡航中止勧告またはレベル4の退避勧告を継続。出入国に空路を利用する際には、バマコ空港のみを利用することを推奨している。