LOT、成田就航で認知度向上へ-レジャー中心に予約好調

  • 2015年11月1日

LOのCEOを務めるマルチン・ツェレイェフスキ氏 LOTポーランド航空(LO)は10月30日、駐日ポーランド共和国大使館とポーランド政府観光局の協力のもと、旅行会社向けのセミナーを開催した。初来日したLOTのCEOを務めるマルチン・ツェレイェフスキ氏は、LOが2012年から15年末まで、ポーランド政府の公的支援を受けて事業再構築プランを実施している旨を説明。16年から路線網を拡大する計画で、1月13日に週3便で運航を開始する成田/ワルシャワ線は「単なる路線の開設ではなく、LOにとって新たな歴史の始まりである」と重要性を強調した。さらに、日本での認知度はまだ低いが「まずはポーランドという国とLOTをもっと皆さんに知っていただきたい」と参加者に呼びかけた。

LO同社日本地区支配人の設楽淳氏 LOでは16年末までに、14年比で9都市増の65都市に24%増の年間8万5000便を運航する計画。長距離線として成田に加え、来年11月に仁川線を開設する。成田線を含め長距離線で活用するボーイングB787型機は来年に2機増やし、8機体制にするという。また、成田線はポーランドと日本の航空協定により週3便の運航に限られているが、LOによると今後はさらなる増便をめざし、関係当局に働きかけをおこなっていくという。

 成田線の予約は、レジャー需要を中心に好調に推移。同社日本地区支配人の設楽淳氏は本誌の取材に応え、日本市場ではそれほど認知度が高くないため、まずはレジャー需要の取り込みをはかり、その後ビジネス需要の掘り起こしをめざす考えを示した。また、成田発の予約の8割は旅行会社経由であるとし、「旅行会社の方々には新しい市場が久しぶりに出てきた、という気持ちで好意的に受け止めてもらっている」と喜びを示した。

 ツアーはポーランド周遊のツアー、同国の数都市に滞在するツアー、プラハやブダペスト、ドレスデンなど他国の都市と組み合わせたツアーの3パターンが多いといい、LOのネットワークを活用した商品造成を旅行会社に促していく。16年1月から3月にかけては、旅行会社向けのファムツアーを実施する予定。さらにポーランドの観光シーズンである4月以降については「旅行会社にとって魅力的な(パッケージ専用)運賃などを設定していく」と語った。

ポーランド政府観光局日本支局長のマリウシュ・ワタ氏 ポーランド政府観光局日本支局長のマリウシュ・ワタ氏は、直行便の開設に喜びを示すとともに、LOとの協力を深めてプロモーション活動を強化していく方針を述べた。全国各地でセミナーを共催する予定で、東名阪に加え仙台や福岡などの地方都市数ヶ所でも実施する予定だ。

 14年のポーランドの日本人宿泊数は前年比0.7%増の9万9143泊。同氏は直行便の就航でさらなる需要拡大をめざしたいとした。また、今後はショルダーシーズンの冬の需要喚起にも取り組んでいく。ワタ氏はウィンタースポーツなどが楽しめる「冬の都」ザコパネや、バレンタインデーの祭りで有名なヘウムノなどを冬の観光素材として旅行会社に提供していきたいと語った。

セミナーでは駐日ポーランド共和国特命全権大使のツィリル・コザチェフスキ氏が登壇。直行便就航の喜びを語るとともに、両国の友好関係のさらなる強化に期待を示した このほかセミナーではポーランド各地の観光素材を旅行会社にアピール。同観光局局長補佐の石川みゆき氏は、国内にある14ヶ所の世界遺産に加え、16年の欧州文化首都である「水の都」ヴロツワフを紹介し、川にかかる橋巡りや川のクルーズ、街角に点在する芸術作品を巡る旅を提案した。