スリランカ、現地大手が日本で誘客強化、「ポテンシャル大きい」

  • 2015年10月7日

(右から)ヒーラン・クーレイ氏、橋迫恵氏 スリランカでホテルや旅行会社などを運営するジェットウィング・グループは、日本からスリランカへの旅行需要拡大に向けて活動を強化する。10月7日には東京で、旅行会社を対象としたセミナーをスリランカ航空(UL)とキャセイパシフィック航空(CX)と初めて共催。冒頭で挨拶に立ったジェットウィング・グループ会長のヒーラン・クーレイ氏は、「2009年の内戦終結後、海外からの旅行者は大きく増加しており、日本人旅行者もさらに増えると確信している」と語り、市場拡大に取り組む意欲を示した。

 ジェットウィング・グループは、ホテルでは開発中のものを含めてスリランカ国内に26軒、オペレーター部門では車両が自社保有と年間契約を合わせて約300台を提供するなど、現地の大手観光関連企業であり、エコツアーやMICEの専門事業会社や航空GSA業なども手がけている。日本市場への取り組みも積極的で、日本語ガイドは登録者が約100名、さらに専属ガイドも約25名を揃えている。

 クーレイ氏によると、09年の海外からの訪問者数は44万7890人であったが、14年は163万5405人に達し、16年には約284万人に増加する見通しだ。現在は中国とインドが主要市場で、特に中国からの伸びが著しいが、日本についても「日本とスリランカの歴史的な関係性を考えれば、ポテンシャルは非常に大きい」と期待。14年には約3万人の日本人がスリランカを訪れたものの、今後の種々の取り組みにより「20万人の規模にまで拡大が可能と考えている」という。

 セミナーでは、ジェットウィング日本オフィスでセールスディレクターを務める橋迫恵氏がプレゼンテーションを実施。例えばツアー造成のテーマでは「8つの世界遺産」や「野生動物」「アーユルヴェーダ」、「セイロンティー」などを取り上げ、このうち世界遺産では、単に観光地を巡るだけでなくホテル滞在の楽しみを組み合わせることなどを提案した。また、スリランカ出身の著名建築家であるジェフリー・バワ氏に焦点を当てる旅行や、蒸気機関車のチャーター企画なども紹介した。

 また、自社グループの強みとして、現地での移動の際のトラブル時にホテルのネットワークを活用することで迅速なサポートが可能である点も強調。そして、日本と現地で合計13名が日本市場に専任しており、顧客の旅行会社ごとにきめ細かく対応していくことをアピールした。