フランダース、NHブリュッセル線に期待-都市の魅力「再発見」訴え

  • 2015年6月7日

ベルギー王国大使館特命全権大使のリュック・リーバウト氏  ベルギー・フランダースからこのほど、現地観光局やホテルなど8社・団体から成るセールスミッションが来日し、都内でレセプションを開催した。冒頭登壇したベルギー王国大使館特命全権大使のリュック・リーバウト氏は、NHがこのほど発表した、成田/ブリュッセル線開設の計画に対し歓迎の意を表明。「ブリュッセルだけでなく、他の国・地域に行くことができる。日本人観光客はヨーロッパに行くと短期間にたくさんのところを周る傾向があるので、好都合では」と話し、ブリュッセルを中心にした観光の広がりに期待を示した。

 ベルギー・フランダース政府観光局によると、2014年のベルギーでの日本人宿泊数は前年比1.6%増の約22万泊で、このうち、ブリュッセルとフランダース地方の宿泊数は1.9%増の約21万3000泊。同局日本地区局長の須藤美昭子氏はNHの就航で「いい意味でのコンペティションが生まれれればいい」と期待を語った。

ベルギー・フランダース政府観光局日本地区局長の須藤美昭子氏  同氏によると、今年は「定番の旅行からもう一歩踏み込んだ都市の発見や時間の過ごし方」を提案していく方針。例として、画家のルネ・マグリットをテーマにした旅を紹介し、ブリュッセルでマグリット美術館や住居兼アトリエだったルネ・マグリット・ミュージアム、行きつけのカフェなどを訪れることで「マグリットを通してブリュッセルを発見してもらいたい」と語った。

 また、ブリュッセルからブリュージュやゲント、アントワープへの移動の途中で見ることができる田園風景や小さい町や村、古城、庭園などを都市にはない景色をアピール。ベルギービールをはじめとした食についてもプロモーションを継続していく。

 なお、2016年は日本とベルギーの外交・友好関係樹立150周年。須藤氏によると、両国で友好プログラムなどを設定し、イベントを開催していく考えだ。