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トップインタビュー:中国南方航空日本支社長 呉国翔氏

夏ダイヤで日本路線を大幅増便
羽田就航に意欲も

-関空線の大幅増便などを発表されましたが、新規就航路線についてお聞かせください

 インバウンド需要の増加にあわせ、今年の夏ダイヤでは12路線を新規就航する。12路線というのは、関空/長沙、南寧、深セン、鄭州、貴陽、桂林線、中部/武漢線、静岡/長沙、武漢、南寧線と、子会社である中国四川航空(3U)の関空/成都線、廈門航空(MF)の関空/廈門線。就航便数が例年に比べて、倍になる予定だ。

 これまでは沿海部からの路線を運航していたが、新規路線では中国内陸部から就航する。従来は、中国内陸部から日本に来る人や、日本から中国内陸部に行く人は、上海や広州などを経由していた。今回の就航は日本/中国中西部間がほとんど。日本/中国内陸間の直行便を増やすことによりさらなる利便性の向上をはかる。

 また、今回増便する関空は、日中間の航空交渉の中でオープンスカイとして定められており、認可が取得しやすい。しかし、今後メインに展開したい就航地として順位をつけるのであれば羽田、成田、関空、中部の順番。羽田と成田に関しては同じ首都圏ではあるが、羽田は市内に近く、交通の利便性も高いことから、今後は羽田をメインに展開していきたい。

 先日、日中航空非公開協議での合意により羽田と成田の枠が拡充されることになった。今後は積極的に羽田と成田の便を増やしたい。羽田をメインにとは考えているが、枠が与えられれば双方で多くの路線を就航したいと思っている。次の段階として羽田/広州、貴陽、南寧線と成田/鄭州、長沙、武漢、ハルビン線、中部/鄭州線、静岡/鄭州線、茨城/深セン線の就航も計画している。