東武トップツアーズ、数年内に取扱高1800億円へ-東南アジアに新拠点も

  • 2015年4月27日

東武トップツアーズ代表取締役社長の坂巻伸昭氏  東武トラベル、トップツアーの2社は4月1日付けで合併し、東武トップツアーズとなった。同社代表取締役社長の坂巻伸昭氏はこのほど本誌の取材に応え「近い将来、取扱高(の2社合計)の約20%アップ、1800億円をめざしていきたい」と意気込みを語った。

 2013年の取扱高は、東武トラベルが379億7900万円、トップツアーが1133億700万円で、合計すると1512億8600万円。坂巻氏は「1+1=2であれば、別会社でやってもいい。少なくともそこできちんとした効果を出していかなければならない」と語り、合併によるシナジーにより、早ければ2年後にも約2割増をめざしたい考えを示した。

 同氏によると、トップツアーはMICEやスポーツ、公務などの団体ツアー、東武トラベルは東武鉄道沿線でのカウンター事業、宗教団体や一部教育旅行とそれぞれ異なる強みがあるといい、「それぞれの強いところをお互いが共有することで、シナジーが生まれてくる」との考え。例えば、宗教団体については、今まで東武トラベルの支店のみだったところ、トップツアーの全国支店を活用して営業できるため「販売チャネルが非常に増えていると捉えられる」という。また、支店については合併による統合が「18店舗しかなかった。エリア的に(2社が)バッティングするところが非常に少なかったので、大きく毀損するところはない」との見方を示した。

 さらに、東武グループへのシナジーとして、東武鉄道沿線、特に栃木や群馬、日光、鬼怒川からの福島会津地区をあげ「こうしたラインの路線は1つの大きなミッションとして捉えている」と語った。国内に加えインバウンドにも取り組んでいくといい、既存の観光素材を活かし、つながりのある道としてアピールしていく方針だ。

 インバウンドについては、トップツアーの海外現地法人を活用するとともに「早い段階で東南アジアで拠点を設けていきたい」考え。特に伸び率の高いタイなどを検討しているといい、今年中には新拠点を設立する予定だ。東武グループの百貨店やホテルなども活用し、グループのシナジーにつなげていく。

 加えて、坂巻氏は今後の商品展開について言及。東武トラベル時代の募集型企画商品「ユニック」、トップツアー時代の「キュート」については、9月までそれぞれが自社商品として続くが、10月以降は「少なくとも(現状のままで)併存することはない」とした。全く新しい名称の可能性については明言を避けたが、「今までのブランド名はお客様の中に浸透している部分もあり、そういう状況をしっかり踏まえて」検討していくという。また、既存ブランドを国内、海外で分けることや、第1ブランド、第2ブランドで分ける考え方などもあるとしながらも「あまりブランド名があると薄まるので、その辺も含めて考えていく必要がある」と語った。

※インタビューの詳細は後日掲載