てるみくらぶ、販売加盟店を15年中1000店舗へ-地方の加盟強化

  • 2015年4月7日

「てるみツアー」のパンフレット  てるみくらぶは販売加盟店組織「てるみくらぶファミリー」で、2015年中に1000店の加盟をめざす。同社は2014年8月から、てるみくらぶ全商品の代理販売を可能とし、販売加盟店を募集しているところ。同社営業部長の松尾幸一氏によると、4月6日現在で関東を中心に233店舗の加盟があるといい、今後目標達成に向けて説明会や広告展開を強化していく方針だ。

 ターゲットは2種、3種の旅行会社。特に地方にある小規模で顧客を掴んでおり、地場のネットワークを確立している旅行会社の加盟促進をはかる。特に北陸新幹線が開業した北陸方面は需要が見込めるとの考え。4月16日から23日にかけて、石川、長野、静岡、群馬、新潟、福島、茨城、栃木の各県で説明会を開催するとともに、4月28日には東京都で、グアム政府観光局の協力のもと、チャーター商品のパンフレット説明会もおこなうという。

 松尾氏は加盟店のメリットとして、夏休みや年末年始などにチャーターを実施しているため、繁忙期でも座席が予約できる点を挙げた。代理販売されている商品の傾向を見ても、パッケージツアーが約半分を占めており、成田からハワイやグアムへのチャーター便を活用した商品が売れ筋だ。特に、代理販売専用のパッケージツアーとして用意した高級ブランド商品「てるみツアー」が人気だという。同商品は「ピーク時期に良いものを旅行会社それぞれの流通を使い、お客様に提供していただきたい」という考えのもと、繁忙期の商品として展開しているところ。専用パンフレットも用意している。

てるみくらぶ営業部長の松尾氏  今夏はチャイナエアライン(CI)で成田/グアム間のチャーターを1社単独で11本実施。このほか、大韓航空(KE)で成田/グアム間を2本、成田/ハワイ間を22本他社と協力しておこなう。さらに、9月のシルバーウィークにはCIで成田/グアム間の単独チャーターを2本、KEで成田/グアム間とホノルル間をそれぞれ1本ずつ、計4本予定しており、夏と9月を合わせて6000席を提供できるとした。

 さらに、松尾氏は「現在は首都圏がメインだが、他都市でもチャーターをして全国に加盟店舗を増やしていきたい」と意気込みを示した。将来的には関西圏からチャーターを実施したい考え。また、羽田発のチャーターについても実施したいとした。昨年末には羽田/グアム、ホノルル間のチャーターを実施しており、今年も年末の実施を検討中。羽田は地方からのアクセスが良いため「例えば四国や鹿児島、北海道など(可能性が)広がるのでは」と期待を示した。

 また、代理販売の傾向としては、専用車の手配や食事のアレンジ、部屋への果物の差し入れなどの「プラスアルファの手配が多い」のが特徴と説明。今後は加盟旅行会社の要望に沿った手配やアレンジなどが可能な担当者の人材育成にも力を入れていく。現在6名のスタッフで対応中だが、スタッフの知識レベルを高めていきたいとした。このほか、加盟会社が利用するシステムについて、利用者の利便性を高めるための改修も今後取り組んでいく。