ルフトハンザグループ、フライト安全体制を改善、操縦室2人常駐など

  • 2015年3月31日

 ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)はこのほど、先般のジャーマンウィングス(4U)機墜落事故を受け、グループ航空会社の安全体制を改善するために、新たなコックピット使用手順を導入すると発表した。フライト中のコックピットに、グループが認める乗員2人が常駐することを義務づけるもので、操縦士や副操縦士のほか、フライトアテンダントなども対象とする。LHグループでは各国の航空当局と協議し、早急に新たな手順を導入するとしている。

 また、安全管理体制についても改善し、既存の操縦士と安全管理責任者を兼務するポスト「セーフティー・パイロット」に加え、新たなポストとして「グループ・セーフティー・パイロット」を設置。LHのセーフティー・パイロットを務めるウェルナー・マース氏を任命した。

 マース氏は現在のセーフティー・パイロット職とグループ・セーフティー・パイロットを兼務し、グループの全フライトの安全管理を統括。グループCEOのカールステン・シュポア氏に対して報告をおこなう。