日本旅行、下期国内ツアーの早期申込強化、オプショナルプランを増強

  • 2014年8月18日

赤い風船東日本事業部マネージャーの関雅彦氏 日本旅行東日本事業部は2014年度下期の国内旅行商品で、早期申込割引、オプショナルプラン、JRセットプランを強化する。下期では引き続き熟年・シニア層や女性層を重点顧客に設定。東日本地区では期首商品としてパンフレット20冊を用意した。

 早期申込割引では、宿泊代金の割引や部屋のアップグレードなどを実施する「先どり」を継続。さらに、上期で実施した往復航空機利用プランを対象にした「早勝」を、下期商品として初めて設定する。例えば、北海道行き「早勝」では、出発日の60日前までの予約で往復3000円、45日前までで2000円を割り引く。

 同社赤い風船東日本事業部マネージャーの関雅彦氏は、早期申込割引を強化することで「客室を早期に消化し、追加(仕入れ)や在庫を活用し、さらに販売を拡大する」考えを示した。さらに、間際予約の多いウェブサイトで販売する商品との差別化もはかる。

 また、オプショナルプランについては、プラン数を増加。関氏によると、オプションプランを重ね売りすることで販売単価の上昇をめざすという。例えばワンコインで利用できる割引クーポン「ワンコインオプション」を京都、山陽・山陰、広島・岡山方面で用意。例えば京都では通常2000円以上の昼食を500円で楽しめるようにし、昼食を100円で提供する「100円ランチ」プランも新設した。

赤い風船東日本事業部マネージャーの関雅彦氏 一方、JRセットプランでは関東近郊を中心に、一部の商品に片道500円の追加料金でグリーン車を提供する「グリーン車プラン」を設定。また、JRグループが実施するデスティネーションキャンペーン(DC)の専用商品も造成。9月13日から12月14日まで開催する和歌山県のDCを対象にした商品の販売を今後予定しているという。

 このほか、重点顧客層とする熟年・シニア層と、女性層向け商品では上期商品を継続。例えば、熟年・シニア層向けには東日本地区の上質な宿泊施設を集めた「特選の宿 東日本版」やクルーズ商品を用意。また女性層向けには、関東近郊ホテルの「女子会プラン」「エステ付きプラン」「エステ&ランチプラン」などを集めた「旅美女」などを提供する。

 なお、関氏は上期の実績についても言及。4月から6月の取扱人数は前年比14%増で、7月から9月は8%増で推移している。方面別では、6月14日から山形で実施中のJRのDCや、あべのハルカス、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどにより、東北や関西、沖縄方面が好調だった。一方、首都圏は昨年の東京ディズニーランド30周年の反動で減少。このほか、円安により、今まで海外旅行をしていた旅行者が沖縄に流れており、増加傾向であるとした。