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フランス、羽田就航で座席増、地方誘客に期待-パリ以外のアピールも

  • 2014年7月7日

ATF在日代表フレデリック・メイエール氏 フランス観光開発機構(ATF)在日代表フレデリック・メイエール氏は、7月2日に開催したメディア向けイベントで本誌の取材に応え、羽田国際線2次増枠の成果を語った。同氏によると、エールフランス航空(AF)が羽田/パリ線を就航したことでAFの日本/フランス間の座席供給量が3%増加。以前の座席不足が軽減されてきているという。メイエール氏は「羽田線就航により、日本の地方から海外に行きやすくなった」と地方需要の増加に期待を示した。また、羽田は東京の市街地からも近いことも利点の1つとしてあげた。

 さらに、メイエール氏は以前から注力していたパリ以外の地方への送客についても言及。「地方観光局からは日本人訪問者数が増加しているとの報告を受けている」と語った。旅行会社のパリ以外の商品も増えてきているという。また、地方を訪問するFIT層も増加しており、各地方の認知が高まって選択肢が増えたことが要因の1つとの考えを示した。

 一方、同氏はパリについて「地方も大事だが、パリにも行ってほしい。パリはフランスの中でとてもユニークで魅力も多い。日本人にとっても特別な場所だと思う」と強調。特にファーストタイマーにアピールしていくとした。

イベントには120名以上のメディア関係者が参加。「ツール・ド・フランス」風に16のブースをめぐり、各地を代表するチーズを試食しながら現地の最新情報を収集した なお、イベント「チーズで巡るフランスの旅」では観光ワークショップ「Sakidori France」のために来日した観光局や観光業者がスタンドを出展。メイエール氏は「フランス料理が2010年に世界遺産になったことに加え、和食が昨年無形文化遺産に登録された。今年は食が大きなテーマになる」とコメント。また「フランスには365種類のチーズがある。チーズを通してフランスの多様化をアピールしたい」と語った。