フィジー、「デング熱」の流行について

  • 2014年3月7日

 フィジーでは今年に入ってから「デング熱」(Dengue Fever)の患者が急増しております。

 政府発表によれりますと、デング熱と診断された症例が2014年2月23日までに3,330件で、今後も増加する可能性が高く注意喚起が発出されております。

 デング熱はデングウィルスを保有した小型のヤブ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることにより感染するウィルス性の疾患で、感染から発症までの潜伏期間は4~7日、症状は急激な発熱(38~40度)、頭痛、関節痛、筋肉痛、眼窩痛、食欲不振、倦怠感などです。通常、発熱は4~8日間、食欲不振、倦怠感は1~2週間続きますが、命に関わったり後遺症を伴うことはまずありません。しかし特効薬はなく、治療は症状に応じた対症療法が基本となります。

 なお、人から人への直接感染はありません。

 現在、デング熱予防のワクチンは実用化されておらず、マラリアのような予防薬もないため、感染を予防するには、
 外出時には虫除けスプレーを利用したり、
 できる限り肌を露出しないような服装を心がける、
 室内では蚊取り線香を使うなど、
蚊に刺されないようにすること、そして、十分な睡眠、栄養をとり抵抗力をつけることが大切です。

 フィジーへのご旅行をご予定の方は、十分ご注意ください。


情報提供:株式会社ユー・ティ・アイ・ジャパン日本海外ツアーオペレーター協会