カナダ、FITや若年層対策強化、AC羽田線に高い期待も-ショーケースより

  • 2013年11月14日

日本からは26社が参加。担当セラーとともに記念撮影 カナダ観光局(CTC)は10月14日から中国の杭州で日本、中国、韓国、インド市場向けの商談会「ショーケース・カナダ-アジア2013」を開催した。5回目を迎えた今回のショーケースには、カナダから94社118名のサプライヤーが参加。日本からはバイヤー26社(東京16社・大阪10社)が集まった。ショーケースではケベック州がチーム・カナダに参加し、日本でのプロモーションを強化していくことを表明。さらに、各州観光局をはじめサプライヤーからは、エア・カナダ(AC)による羽田/トロント線開設に対する期待が伺え、日本市場にとって話題の多いショーケースとなった。


好調な日本市場、市場の変化に合わせてプロモーション強化

(左から)CTC日本・韓国・南米地区代表のシボーン・クレチェン氏、国際担当副社長のジョン・マメラ氏、日本代表のモリーン・ライリー氏 2012年のカナダへの日本人渡航者数は前年比7.2%増の約22万6000人、そのうち観光目的の渡航者はオーロラブームも手伝い、21万2000人に伸びた。現地での消費額も3億1200万カナダドルに達することから、「日本はカナダにとって変わらず重要なマーケット」(CTC国際担当副社長のジョン・マメラ氏)との認識だ。

 最近の市場傾向として、マメラ氏は「カナダらしい体験を求める若年層やFITが増えている」と指摘。CTCでは、FITに強い旅行会社とのパートナーシップやFIT向けの旅行商品へのアプローチを強めていくほか、若者層向けの商品造成を働きかけていく。また、マメラ氏は日本でのチーム・カナダの活動を「他の市場のモデルになるもの」として高く評価。来年からは新たにケベック州も加わることから、新たな展開が期待されるとした。


ケベック州観光局
チーム・カナダに参加、トレード重視の姿勢に戦略変更

ケベック州観光局マーケット・アドバイザーのロック・パケット氏 ケベック州観光局は、日本でのプロモーション活動にあたりチーム・カナダに参加することを決定。来年から本格的に活動を開始する。あわせて、これまでのメディア中心の取り組みからトレードを重視したアプローチに戦略を変更する。

 また、現在日本からの旅行者は9月10月の紅葉シーズンに集中していることから、今後はマーケットの裾野を広げるために夏の素材を積極的に提案していく考え。さらに、ハイエンド旅行者を呼び込むために、歴史、美しい景色、グルメの3つの要素をリンクさせながらプロモーションを進めていく。


プリンスエドワード島州政府観光局
「花子とアン」をフックに商品造成を働きかけ

(左から)PEI州政府観光局広告担当マネージャーのロバート・ファーガソン氏、日本代表の高橋由香氏 プリンスエドワード島(PEI)州政府観光局では、赤毛のアンをはじめて日本に紹介した村岡花子さんの半生を描いた「花子とアン」がNHK朝の連続テレビ小説で来年3月末から始まることから、CTCと共同で「赤毛のアン」のスペシャルサイトを立ち上げるなど、プロモーションを強め、旅行会社へ新しい商品造成を働きかけていく。あわせて、全国各地の大手百貨店で「モンゴメリと花子と赤毛のアン展」も開催。PEI観光局も同展覧会を後援し、消費者へのアピールも強めていく。

 このほか、来年はミュージカル「赤毛のアン」の50周年や、PEIの州都シャーロットタウンでカナダ建国会議が開かれてから150周年を迎えることも日本市場に訴えていく。こうした取り組みを通じて、年間6000人から7000人である日本人訪問者数を倍増させていきたい考えだ。