トップインタビュー: ANAセールス代表取締役社長の志岐隆史氏

ANAワンダーアースで旅行商品の新機軸
アライアンスエアラインも積極活用

-訪日旅行の取り組みを教えて下さい

志岐 現在、欧米中に現地法人がある。徐々に始めたところだ。最近では台湾、香港が多く、タイからも増え始めてきている。今後は欧米にも注力していきたい。

 訪日市場については、日本人目線ではわからないところが多々ある。たとえば、サルが温泉につかる地獄谷野猿公苑をBBCが放映したところ、人気に火がついた。訪日でアピールするポイントを見つけるには、外目線で考えていく必要があるだろう。ビジット・ジャパンやクール・ジャパンも日本サイドで決めていること。これまでとは毛色の違うビジット・ジャパンもやってみたい。


-チャーターはいかがでしょう

志岐 B787型機が順調に導入され、機材計画が軌道に乗ってくれば、チャーターに使える機材も出てくるだろう。たとえば、現在ムンバイやヤンゴンに飛ばしているビジネスジェットなどが浮いてくる可能性がある。B767型機の大きさになると数社でやらなければならないが、ビジネスジェットくらいであれば、単独でおもしろいことができるのではないかと思っている。

 単発では仙台/札幌などでチャーターをおこなっているが、事業計画に組み込み、機材を押さえてからやるというやり方。機材を年間でチャーター用として持てれば、もっとおもしろいことができるようになるだろう。


-エージェントとの関係、流通戦略についての考えをお聞かせください

志岐 商品の差別化もそうだが、エージェントにとってハローツアーを身近な商品だと思ってもらえるように努力していく必要がある。一方で、エージェントから離れていこうという意図はないが、消費者にダイレクトに訴求するツールを自力で持つ必要もある。ANAグループの旅行会社としてNH便の座席をいかに売れ切れるかが重要だ。

 また、何らかのアライアンスができないかと思っている。たとえば、ハワイでのKNTとのバス共同運行、ワンダーアースの飛鳥クルーズでのPTSとの関係など。とにかく、エージェントとはオープンで正直な関係を築いていきたい。


-最後に任期中の目標をお聞かせください

志岐 何よりも人づくり。これはずっと継続していく。世の中がどんなに変化しても、人がしっかりしていればモノは造っていけると思う。最近では女性の支店長、管理職も増えてきた。冒険心を持っていろいろなことにトライする人材を多く育てていきたい。


-ありがとうございました