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トップインタビュー:アマデウス、テクノロジーで変化に対応を

旅行会社の「IT」ニーズ増加
LCCも流通機能に食指

-日本の旅行会社はIT技術への対応が遅れているという指摘もあります

ブレット 日本は、運賃関連の法規制が厳しかったり、他国とは異なる商習慣があったりと独特の市場だった。しかし、それが規制緩和などにより変わってきており、テクノロジーの導入も容易になってきている。

 日本はアマデウスにとって非常に重要な市場だ。その重要な市場で、アマデウスは年々成長してきたが、最近はその速度が増している。旅行会社の新しいテクノロジーへのニーズが増すとともに、それを導入する準備も整ってきているのではないか。

大竹 先日開催した「ソリューションEXPO」(※参考記事)では経営者の方々にもご参加いただけたが、ゼロコミッション以降、生き残りへの危機感を感じられていると思う。


-2013年の見通しについてお聞かせください

ブレット アジア太平洋全体のこととして、2013年は好調に推移するだろう。この地域の経済は、世界経済がどうであれプラスで推移するのではないか。日本市場における好調な推移も、持続していくと見ている。

 そうした中で、アマデウスとしてもGDS事業、航空会社向けIT事業ともに、各市場で引き続き成長を予測している。航空会社向けでは、より包括的な流通機能をLCCに提供する予定だ。

 今、誰もがテクノロジーを活用していかなければならないことは知っている。ある航空会社の経営者と話した際、彼は「未来の旅行業界の姿は、テクノロジーの進化によって決定的に左右される」と予測していた。

 テクノロジーをどう使うかはそれを導入する会社によるが、日本でも極めて大きな旅行会社がビジネスモデル全体を再構築しようとしており、アマデウスはそうしたプロジェクトをお手伝いしている。今後、この経験も武器になっていくだろう。

大竹 LCCを含めて座席数の増加が予想される。航空会社がその座席を埋めることを考えた時に、テクノロジーは必須だ。また、旅行会社が生き残りをかけてテクノロジーの導入を検討する中で、アマデウスの開発力や技術力がご評価いただけると考えている。


-ありがとうございました