ジェットスター・ジャパン、関空を拠点化-那覇線開設、既存路線増便も

  • 2012年8月23日

A320型機(クリックで機材フォトニュースに移動) ジェットスター・ジャパン(GK)は10月28日から、関西国際空港を第二拠点空港として活用する。既存路線の増便や、国内線、国際線で新規路線を就航する計画だ。関空を拠点にすることで国内外の旅行者に更なる選択肢を提供し、旅行業界や地域経済の活性化をはかる。

 GK代表取締役社長の鈴木みゆき氏は、関空はジェットスター航空(JQ)が初のLCCとしてオーストラリア路線を就航した特別な空港とし、「(関空への)ジェットスター国内線就航により、旅行者はジェットスター(JQ)グループのネットワークを通じて容易に国内外の景勝地や有名観光地を訪れることができます」とコメント。国内旅行者に加え、訪日旅行者の利便性の向上をアピールした。今後は札幌発の乗客が大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに立ち寄った後に、沖縄にダイビングに行くなど、「お手頃な航空券を購入後に旅程を考える『ちょい旅』といった新しい旅のスタイルが普及してくる」と予想できるという。

 関空の拠点化に伴い、GKは10月28日に関空/那覇線を新規開設する。関係当局の認可が前提だ。1日1便で運航し、12月6日から1日2便に増便する計画だ。また、すでに運航中の関空/成田線を8月24日から1日2便、12月6日から1日3便に増便。8月24日に運航を開始する関空/新千歳線と福岡線は、新千歳線は10月28日から1日3便に、福岡線は10月28日から1日2便に増便する。これにより、12月6日時点でGKは関空から1日10便を運航することとなる。

 ターミナルは、10月28日に供用開始予定のLCC専用ターミナルではなく、既存の国内線ターミナルを活用する。新関西国際空港株式会社(新関空会社)によると、LCC専用ターミナルはあくまでもピーチ・アビエーション(MM)の利用が主となる。GK側からはLCC専用施設を利用したいとの要望が出ていることから、今後他のLCCの就航状況なども踏まえながら、LCCの専用ターミナルの増設などを検討していく考えだ。

 なお、GKでは関空/沖縄就航を記念し、関空を中心にウェブサイトで限定セールを開催中だ。たとえば、関空/沖縄、福岡線を片道2290円で提供する。セール期間は8月26日23時59分までとした。

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