ミャンマーを15万人市場に、観光客増加めざしアセアンセンターがセミナー

  • 2011年3月8日
 日本アセアンセンターは3月4日、ミャンマーの見どころと魅力を伝えるセミナーを実施した。日本からのアクセスや主要観光地、国内の移動手段、宿泊施設、食事情など基本情報を紹介し、認知向上と旅行機会の増加を呼びかけた。高築氏によると、2010年の日本人訪問者数は暫定数値で1万6186人で、アセアン10ヶ国中でブルネイに次いで2番目に少ない数値という。高築氏は、カンボジアが15万1795人であることに触れ、「ミャンマーは仏教遺跡など豊富な観光素材を持ち、潜在力がある」ことから、「将来的にはカンボジアに並ぶ15万人市場に押し上げていきたい」と意気込みを語った。

 現在、ミャンマーを訪問する日本人旅行者はビジネス渡航が中心で、観光の場合は慰霊を目的としたシルバー層が多い。観光客層の拡大に向け、ミャンマー観光促進部マーケティング委員会理事でミャンマー旅行業協会対日観光促進委員会のチョーミンティン氏はセミナーで、「ヤンゴン周辺」「バガン」「マンダレー」「インレー湖」の主要4大地域の見どころと観光情報を紹介。また、「欧米では注目されているが、日本ではまだ知られていない新しい観光素材」として、ミャウー王朝時代の遺跡が手つかずで残る「ミャウー」、ヴィラタイプのホテルが並ぶラグジュアリー・リゾート「ナパリビーチ」、欧米人やロシア人がヨガのワークショップやセッションを目的に訪れる「ヌエサウンビーチ」を紹介した。

 このほか、旅行会社に向けて、ミャンマー観光促進部マーケティング委員会による旅行業界関係者を対象にしたFAMツアーを紹介。5月から10月のオフシーズンに限り、旅行代金を半額にしているといい「この機会に、多くの旅行業界関係者にミャンマーを訪問してほしい」と話した。