今週のランキングで、個人的に本当は触れたいのは何度か行ったことのあるニューカレドニアの現地レポートなのですが、いいところです！　しかも今はサウナもあるなんて！といった非常に浅い感想を述べる以外できることがないので止めておきます。

　私が一番気になったのは近藤芳彦氏のコラムです。こちらのコラムで書かれている内容の何が難しいのかというと「心の豊かさ」という抽象的なものを求めらている、というところです。

　コメントでは「富裕層としての体験をしなければ富裕層の求める対応は難しい」という意見が散見されますが、今回の近藤氏の主張と親しそうなのはどちらかといえば、KONIさんやKANONさんのコメントなのではなかろうかと思います（それはそれで観光産業の大きな問題ではありますが）

　しかしだとしても、じゃあどうすれば心の豊かさとやらを提供できるのか。どうすれば、表面的ではなく本質的なおもてなしができるのか。おそらく答えはないでしょうし、そもそも画一的に「これをやっていればOK」というようなものではそもそもないのでしょう。

　ただ、私も人の心の豊かさに触れた旅をしたことがあります。それは高級ホテルのスイートルームに泊まったときでも、ローマで星付きレストランに行ったときでもなく、誰一人英語も喋れないポルトガルの地元のレストランでお客さんやシェフと仲良くなれた時が、思えば一番満たされていたかもしれません。

　現在も観光産業に従事される皆様なら、同じような経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。もし「心の豊かさを感じる旅」が金銭的な豊かさと関係なく提供できるものならば、むしろこれはチャンスなのかもしれません。