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10周年のアエロメヒコ、「間もなく」デイリー化、今週にも発表

  • 2016年10月23日

▽デルタとの協業を強化、イベリア再就航には動じず

ヴァン・ダール・ヴェルフ氏。インタビューは丸の内のパレスホテル東京でおこなった
 10月30日から日米の航空各社が羽田/米国線の昼間発着便の運航を開始し、中南米への送客にも影響が出る可能性があることについては、AMが最新機材のボーイングB787型機を使用していること、メキシコ国内と中南米への広範なネットワーク、メキシコシティ国際空港における乗継利便性の良さなどをアピール。「AMが負けることはない」と自信を見せた。

 羽田/ロサンゼルス線を昼間に移行する、同じスカイチームのデルタ航空(DL)については、17年第1四半期に親会社のグルーポ・アエロメヒコへの出資比率を49%まで引き上げる見通しなどを示した上で、「血を分けた兄弟」と表現。「北米のDL、中南米のAMと呼ばれるように」協業を強化する考えを示した。

 そのほか今月18日に、中南米にも広範なネットワークを持つイベリア航空(IB)が日本に再就航したことについては、「JLなどとの共同事業は強みではある」と述べた上で、中南米への送客の面では大きな脅威として捉えていないことを説明。AMがすでに日本市場で10年の経験を積んでいること、IBが当面は週3便で運航することなどについて述べるとともに、特にメキシコを含む中米へのネットワークや、乗継を含めた所要時間の面などで優位にあるとの見方を示した。

 なお、今後のアジアにおける路線展開については、日本線では将来的に関空などへの就航を検討したい考えはあるものの、当面は成田線のデイリー化に注力する考えを述べた。中国線については、現在は週3便で運航中のメキシコシティ/上海線を、近日中に週5便化する計画を明らかにした。