【2024】ベルギー旅行の計画に役立つ!人気観光スポット10選とおすすめ観光テーマ3選!
ベルギーはこんな場所!
ベルギーはオランダ、ドイツ、ルクセンブルク、フランスに接していることから、「ヨーロッパの十字路」とされてきました。首都ブリュッセルは欧州地域の中心都市のひとつで、EU本部やNATOなど国際本部の拠点でもあります。
ベルギーの気候は、夏場は25℃以下ほどで湿度が低く過ごしやすいですが、日差しが強いので帽子などの日除けを準備するのがおすすめ。9月に入ると気温が下がってくる日があるので、ジャケットやスカーフなどを羽織った服装が適しています。快適な気候で観光にベストなシーズンは、だんだん暖かくなってくる4月から8月ごろです。
日本との時差はマイナス8時間ですが、サマータイム(3月最終日曜から10月最終日曜まで)期間は、マイナス7時間に変動するので気をつけてください。
ベルギーの物価は日本よりもやや高めで、外食はランチで2,000円ほど、ディナーは3,000円ほどが目安です。スーパーを利用するなどして、食費を調整しながら旅を楽しみましょう。
ベルギーではどこに行く?おすすめの観光スポット10選を紹介
ベルギーは主要都市間は列車で簡単に移動できるので、首都ブリュッセルを中心に1dayトリップで少し足を伸ばしながら観光するのがおすすめ。日本でいう新幹線のようなIC(インターシティ、都市間快速急行)を利用すれば、ブリュッセルからアントワープまでの所要時間は50分ほどです。
ブリュッセル市内は歩いてまわれる距離に凝縮されていますが、メトロ(地下鉄)やトラム(路面電車)を利用すると、より効率よく移動できます。
チャージ式の交通カード「MOBIB Basic」があれば、公共交通機関をマルチに利用可能です。1枚を複数の人で利用できるので、お得な使い方を選びましょう。乗車券の運賃は、1回券 €2.10(約333円)、5回券 €8(約1,268円)、10回券 €14(約2,218円)、24時間券 €7.5(約1,188円)です。
01 |グランプラス(ブリュッセル)
文豪ヴィクトル・ユゴーが「世界で最も美しい広場」と称した石畳の広場で、世界遺産に登録されているスポットです。「グラン(大きい)」「プラス(プラス)」という意味があり広場の大きさは、縦70m・横110mあります。
主要な建物は広場のシンボルでもあるブリュッセル市庁舎と、対面にそびえる「王の家」の別名を持つブリュッセル市立博物館です。そして、ギルドハウスというかつての同業者組合の寄り合い所が、この2つの建物と共に広場を囲んでいます。
グランプラスは、昼間もその荘厳な建物群の見応えがありますが、夜間のライトアップもおすすめです。
スポット名 | グランプラス |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Gare Centrale/Centraal Station より徒歩5分 |
料金 | 無料 |
URL |
02 | 王立美術館、マグリッド美術館(ブリュッセル)
1803年に王宮のすぐ近くに開館した王立美術館とその一部を改装して開館したマグリッド美術館が、ベルギーを代表する2大美術館です。
王立美術館では、ダイナミックな構成で知られる宗教画家 ペーテル・パウル・ルーベンスや、ミステリアスな描写の画家 フェルナン・クノップが見どころです。現代芸術のマグリット美術館で見逃せない作品は2つ。鳩のモチーフが印象的な「帰還」と同じテーマでいくつも描かれた集大成「光の帝国」です。
終日混み合うので、比較的ゆっくり見学できる平日の午前中がおすすめ。スムーズにまわるために、公式HPで事前に見たい作品がどこにあるのかを確認しておきましょう。
スポット名 | 王立美術館 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Gare Centrale/Centraal Station から徒歩5分 |
料金 | 大人 €10(約1,594円) |
公式HP | https://fine-arts-museum.be/en?_gl=1*19j8uk0*_gcl_au*Njk2OTk3NjMzLjE2OTg3MTI4MzU. |
03 | ギャルリ・サンテュベール(ブリュッセル)
1847年に作られたアール・ヌーヴォー建築の全長約200m以上もあるアーケードで、世界最古のアーケードとも言われています。
「王のギャルリー」「女王のギャルリー」「王子のギャルリー」の3つの通路に分かれ、カフェや有名ショコラティエの店などが軒を連ねています。ビビットカラーのパッケージや、遊び心のある見た目のチョコレートなど、かわいらしいお土産がきっと見つかりますよ。
内部の装飾は高さのあるガラス天井になっているため、天気のいい日は太陽の光が降り注ぎます。景観も満喫しながら買い物ができるところも、おすすめのポイントです。
スポット名 | ギャルリ・サンテュベール |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Gare Centrale/Centraal Station から徒歩5分 |
料金 | 無料 |
04 | 小便小僧の像(ブリュッセル)
1619年に彫刻家ジェローム・ドゥケノワが制作した、遊び心のある名物像です。由来は爆弾を小便で消してまわったとされる少年の武勇伝というものや、魔女の家の入口におしっこした子どもを石に変えたなど、諸説あって定説はないと言われています。
小さな路地の先にあるので何も知らないと通り過ぎてしまいそうですが、像を見に来ている観光客の出入りが多い路地なので見つけられます。
特別な日に着飾るコスチュームを展示するために、2017年に「小便小僧衣装ミュージアム」が銅像の近くにオープン。日本から送られた衣装もあるので、ぜひチェックしてみてください。
スポット名 | 小便小僧の像 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Gare Centrale/Centraal Station から徒歩5分 |
料金 | 無料 |
05 |ベルギー漫画センター(ブリュッセル)
世界中の人気者「タンタン」や「スマーフ」など、ベルギーは名作漫画が生まれた国でもあります。そんな漫画文化を展示しているのがベルギー漫画センターで、原画やアニメ上映など充実した展示内容が魅力です。
建物は、アール・ヌーヴォー建築家として名を馳せるヴィクトル・オルタによるもの。明るい吹き抜けのエントランスホールが、世界中から訪れる来場者を迎えてくれます。ここでしか買えないオリジナルグッズもあるので、ミュージアムショップをのぞいてレアグッズを見つけましょう。
「タンタン」は少年記者タンタンがフォックステリア犬スノーウィと世界中を冒険する人気コミックで、いろんな言語に翻訳されています。ブリュッセルの街中で、イラストを目にすることも。住宅や駅の壁、ホテルの内装などから、ぜひ見つけてみてください。
スポット名 | ベルギー漫画センター |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Gare Centraleから徒歩10分 |
料金 | 大人€13(約2,059円)/人 |
公式HP |
06 | ブリュッセル王宮(ブリュッセル)
ブリュッセル王宮は迎賓館として使用されており、重要な公式行事はこちらで開催されます。内部は夏期(7月〜9月)に一般公開されているので、時期を合わせて訪れたい観光スポットです。
一般公開の際には、帝国の間やナポレオンのイスだけでなく、大迫力のホールである玉座の間も見学可能。大きなシャンデリアや王家に関する貴重な文献などを目にすることができ、装飾品や調度品など見応えがある展示もたくさんあります。
スポット名 | ブリュッセル王宮 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄トローネ駅から徒歩2分 |
料金 | 無料 夏期(7月〜9月)のみ一般公開 |
公式HP | https://www.monarchie.be/nl/patrimonium/koninklijk-paleis-te-brussel |
07 | ノートルダム大聖堂(アントワープ)
1352年に建設されたベルギー最大のゴシック建築で、170年近い歳月をかけて作られた街のシンボルとも言える名所です。北塔は高さが123mあり、立派な鐘楼を見上げるとアントワープに来たことを実感します。
内部には、アントワープ出身の画家 ペーテル・パウル・ルーベンスの大作「キリスト昇架」「キリスト降架」「聖母被昇天」の3連作が飾られています。名作「フランダースの犬」で、主人公のネロが愛犬パトラッシュと共にルーベンスの絵の前で永遠の眠りについたシーンとしても有名です。
日本語のパンフレットをもらえるので、大聖堂の歴史や背景を紐解きながらゆっくりと見学したい場所です。
スポット名 | ノートルダム大聖堂 |
住所 | |
アクセス | トラム Groenplaats駅から徒歩5分 |
料金 | 大人€12(約1,900円)/人 |
公式HP |
08 | アントワープ中央駅(アントワープ)
アントワープの玄関口でもある中央駅は、鉄道の大聖堂と呼ばれるほどの見事な作りが有名です。ガラスと鉄骨で構成された巨大なドーム型の天井と重厚な装飾に目を奪われ、駅ということを忘れてしまうほど。
フランスやドイツなど近隣の国からの電車発着もある駅なので、国内だけでなく海外からの旅行者も多くみられます。1803年開設当初は木造の駅でしたが、ブルージュ出身の建築家 ルイ・デル・センセリー によって、1905年に今の姿になりました。
駅構内にはかつて王族の待合室とされていた雰囲気のあるカフェもあるので、電車出発前に時間をとって駅での滞在を楽しんでみてもいいですね。
スポット名 | アントワープ中央駅 |
住所 | |
アクセス | 電車Antwerpen Centraal駅 |
料金 | 無料 |
09 | マルクト広場(ブルージュ)
「北のヴェネツィア」とも呼ばれる水の都のブルージュの中心部には河があり、旧市街地は世界遺産に登録されています。
マルクト広場は、かつてはギルドハウスだった建物がレストランなどに変化して賑わっているスポットです。広場では地域の市場が開かれ、新鮮な食材や手が込んだ工芸品を買うことができます。カフェのテラスなどで、活気あふれる光景と美しい建物を眺めながら一息つくのもいいですね。
マルクト広場でもひときわ目立つのは、1300年ごろに建築された高さ83mの大きな鐘楼です。鐘楼には366段のらせん階段があり、頂上にある47個ものカリヨンの鐘の音が街中に響き渡ります。入場料€15(約2,390円)で、内部の見学が可能です。
スポット名 | マルクト広場 |
住所 | |
アクセス | バス Markt駅徒歩1分 |
料金 | 無料 |
10 | 聖ロンバウツ大聖堂(メッヘレン)
ブリュッセルから電車で北へ20分ほどの場所にある町メッヘレンには、「ベルギーとフランスの鐘楼群」として世界遺産に登録された鐘楼を持つ大聖堂があります。
13〜16世紀に建築されたゴシック様式の大聖堂は、16世紀にはネーデルランド(現在のオランダとベルギー)の首都として栄えた町の歴史を見守ってきました。
高さ97mの塔の中には2組の大きなカリヨンの鐘が吊るされていて、美しい音色が時を知らせてくれます。画家 ピーテル・パウル・ルーベンスの助手を務めたヴァン・ダイクの祭壇画「十字架のキリスト」が収められていることでも有名です。
スポット名 | 聖ロンバウツ大聖堂 |
住所 | |
アクセス | 電車メッヘレン駅徒歩15分 |
料金 | 無料、塔は€12(約1,913円) |
公式HP |
ベルギーでは何をする?おすすめの旅テーマ3選を紹介
定番の観光スポットを巡りながらベルギーを楽しむのもいいですが、旅テーマを設けて行き先を考えるのもおすすめです。気になるものに焦点を当ててプランを考えてみると、新たなベルギーの一面が発見できますよ。
ここでは、おすすめの旅テーマを紹介しますので、あなたならではのベルギー旅行をぜひ実現させてください。
ここでしか食べられない!ベルギーの美食巡り
美食大国とも言われるベルギーは、ムール貝を中心とする海鮮料理、とろとろに煮込んだ肉料理、ふわふわカリカリのベルギーワッフルなど魅力的な料理がたくさん揃っています。
ここではブリュッセルでおすすめのレストランやカフェを紹介するので、店選びの参考にしてください。
海鮮料理|シェ・レオン(Chez Léon)
1893年創業の老舗レストランの名物は、鍋いっぱいに入ったムール貝の蒸し料理です。看板メニューのスペシャル(Speciaal)は€26(約4,143円)で、プリプリのムール貝がぎっしり入っているのでみんなでシェアしながら食べるのが定番。
ブリュッセルにあるムール貝の店の代名詞と言えるくらいの人気店なので、ぜひその味を堪能してみてください。観光客だけでなく地元の人から現地駐在員まで、人々に親しまれているレストランです。
スポット名 | シェ・レオン |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Bourse駅より徒歩5分 |
肉料理|オーザルム・ド・ブリュッセル(Aux Armes de Bruxelles)
オーソドックスなベルギー料理が楽しめる、クラシカルな雰囲気が漂うレストランです。ボリュームたっぷりの煮込み料理が人気で、海鮮料理からコロッケなどの揚げ物まで、幅広いメニューが食べられます。
中でも看板メニューとも言えるのは、クリームシチューのような郷土料理 ワーテルゾーイ(Waterzooi)で、€24(約3,825円)です。
スポット名 | オーザルム・ド・ブリュッセル |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Bourse駅より徒歩5分 |
ベルギービール|デリリウム・カフェ(Delirium Café)
800以上の銘柄があるとも言われるベルギービールは、フルーティで飲みやすく日本でも近年注目されています。ブリュッセルにあるたくさんのビア・カフェの中でも人気なこちらの店は、2004種類ものビールが飲めるとしてギネスブックにも掲載されています。
グランプラスからほど近くとアクセスも良く、趣ある雰囲気の店内にはベルギービールの他に世界中のビールがずらり。ビールはサイズが選べ、500mlで€10(約1,594円)ほどが目安です。グレープフルーツやアップルなどのフルーツビールも豊富にあり、スタッフに好みを伝えるとおすすめを教えてくれます。
スポット名 | デリリウム・カフェ |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Gare Centraleから徒歩10分 |
チョコレート|ノイハウス(Neuhaus)
厳しい基準の中で、高品質のチョコレートが生まれたと言われるベルギーチョコレートも、ブリュッセルの美食旅には外せません。
ギャルリー・サンチュベールに本店のあるこちらの店は、プラリーヌやバロタンと呼ばれる専用の箱を生んだ王室御用達の老舗としても知られています。店内のショーケースにかわいらしいチョコレートが並ぶ光景は、まるで宝石のようです。
看板商品は1958年開催のブリュッセル万博で登場したタンタシオン(Tantation)€2.38(約380円)で、伝統の味を詰め込んだギフトボックスも色々な味が楽しめておすすめです。
スポット名 | ノイハウス |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 Bourse駅から徒歩7分 |
中世にタイムスリップのルネサンス建築巡り
19世紀末にブリュッセルで流行した、曲線をふんだんに取り入れた華麗なデザイン様式のアール・ヌーヴォー建築。ブリュッセルの街並みの中に溶け込んでいる、当時の邸宅を巡ってみましょう。ギャルリー・サンチュベールは、ショッピングを楽しむだけでなく建物装飾だけでも見応えがあります。
その後は、「アール・ヌーヴォーの父」とも呼ばれる建築家 ヴィクトール・オルタによる主な邸宅が並ぶルイーズ地区を中心に、街並み散策するのがおすすめです。世界遺産にも登録されている、オルタ邸(オルタ美術館)、タッセル邸、ソルヴェイ邸などは見逃せません。
多くが個人宅となっているため内部の見学はできませんが、窓やモザイク、壁画などの外観だけでも世界観を楽しむことができます。
蚤の市とアンティークショップ巡り
日本ではフリーマーケットといった方が馴染みがありますが、一期一会の出会いを楽しめる蚤の市にも、ぜひ足を運んでみてください。
ジュ・ド・バル広場の蚤の市やグラン・サブロン広場のアンティーク市などが有名で、朝からたくさんの人で賑わっています。フランスやドイツ、オランダなどの近隣諸国から流れ着いた品物がずらりと並ぶ姿は圧巻なので、蚤の市のハシゴもおすすめ。
市内にもたくさんのアンティークショップがありますが、グランプラスの南側にあるルート通り(Rue Haute)は、素敵な店が多いことで知られています。
見どころいっぱいのベルギーで、とっておきのスポットを見つけましょう
本記事ではベルギーのおすすめスポットと観光テーマについて紹介しました。ブリュッセルを中心に、ヨーロッパの要所として存在してきた歴史ある文化や風景などを巡りながら、とっておきのスポットを見つけてみてください。
ベルギーは電車の交通が発達しているので、電車で近郊の街へも気軽に足を伸ばすことができるところがポイントです。
ぜひ本記事を参考にして、パッケージツアーにはないオリジナルのベルギー旅行を実現させましょう!