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KNT-CTホールディングス、26年3月期は増収増益 万博・訪日需要が追い風、27年4月の一社化へ

  • 2026年5月17日

 KNT-CTホールディングスは2026年3月期連結決算で、売上高が前期比8.2%増の2970億6500万円、営業利益が0.5%増の60億7100万円、親会社株主に帰属する当期純利益が26.1%増の96億8200万円となった。海外旅行の回復に加え、大阪・関西万博関連需要などが寄与した。

 同社は、円安や海外物価高の影響で海外旅行市場の本格回復には時間を要しているものの、海外旅行需要はコロナ前水準に向けて徐々に回復していると説明。一方で訪日旅行は、円安や航空座席供給の増加を背景に大きく伸長し、業界全体を牽引したとした。

 事業面では、大阪・関西万博関連事業の取扱いを強化し、送客だけでなくパビリオン運営や警備員宿泊なども受託した。クラブツーリズムでは、にっぽん丸チャータークルーズや大エジプト博物館見学ツアーなど高付加価値商品の販売が好調だったほか、近畿日本ツーリストでは企業コンベンションや修学旅行、「東京2025世界陸上競技選手権大会」関連需要を取り込んだ。

 訪日事業では、多言語対応サイト「YOKOSO JAPAN TOUR」で花火大会や紅葉ツアーが好評を博したほか、「東京マラソン2026」で海外ランナー受入れ支援も実施した。加えて、島根県や岐阜県高山市、北海道上富良野町との包括連携協定締結など、地域共創事業も推進した。

 利益面では、人的投資やDX関連のシステム投資増加、中東情勢による一部海外旅行の催行中止影響があったものの、増収効果や受取利息増加が下支えした。

 2027年3月期の連結業績予想は、売上高3070億円、営業利益62億円を見込む。個人旅行事業の一体運営や団体旅行事業の営業体制改革による販売強化を進める一方、中東情勢の影響継続を注視する。