【若手ホテリエに会いに行く】ホテルマハイナ ウェルネスリゾートオキナワ 堀内理愛さん
接客を通じて自問自答を繰り返す日々
今だからできることもあると信じて新しいアイデアを探る
「コロナ禍で一番悩ましいのはお客様との距離感」と話す堀内理愛(りえ)さん。ホテルマハイナ ウェルネスリゾートオキナワのフロントで主任を務める5年目のホテリエだ。反響も多い「ホテル総支配人リレーインタビュー」に寄せられた、「現場で働く若手の考えを聞きたい」というコメントから実現した本企画では、コロナ禍中、葛藤を抱えながらも前向きに未来を見据える若手ホテリエの声を聞く。
堀内理愛さん(以下敬称略) ホテルマハイナ ウェルネスリゾートオキナワ宿泊課の堀内理愛と申します。静岡の出身ですが、沖縄の名護にある大学の国際学群で語学教育を専攻しました。大学卒業後も沖縄で働きたいと思い、沖縄地場の企業として観光産業をリードする前田産業ホテルズに入社し、ホテルマハイナのフロント担当として5年目を迎えています。
堀内 実は、元々「ホテルの仕事は大変そう」というイメージがあり、強く志望はしていませんでした(笑)。でも、大学3年生のときに本部町の観光大使「もとぶミス桜」に任命していただいた際に、ホテルマハイナの従業員の方も同じく選出されていて、観光大使の仕事を通じてその方からホテルの仕事の話を色々と聞かせてもらい、興味を惹かれました。人事の方にもご紹介いただいて話を聞いたり、インターンシップも経験させてもらううちに、生き生きと働き、お互いを気持ちよくサポートし合うスタッフの方々に魅力を感じ、この人たちと一緒に働きたい! と思い、ホテルマハイナへの就職を希望しました。
堀内 やはりこのホテルを象徴する、南国ムード溢れるガーデンプールです。毎日この景色を見ながら働けるのは幸せだなと思います。また、当ホテルには大浴場があるので、プールや観光で遊び疲れたら、大きな湯船で身体を癒していただけたらと思います。
また、緊急事態宣言中は当ホテルの周辺でも美ら海水族館をはじめコロナ禍の影響で臨時休業している施設が多く、お子様連れで遊んだり観光する場所がなかなか見つからないというお客様もいらっしゃいました。そこで、館内で楽しんでいただける「植物観察マップ」を用意しました。ホテルの中庭には様々な亜熱帯の植物が植えられていますので、マップを見ながら実際の植物を探して観察してみるというものです。裏側は塗り絵形式にして、少しでもお子様に楽しんでもらえたらという思いが詰まっていますので、ぜひファミリーのお客様に試していただけたら嬉しいです。
実はこの企画は入社3年目のスタッフが考案したものです。若手のアイデアでも良いものはすぐに実現していくのは、このホテルのフラットな社風ならではだと改めて思いましたし、私も刺激を受けました。
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