カナダ、新ブランド発表、旅行者の「心」テーマに-「For Glowing Hearts」
カナダ観光局はこのほど、都内で新ブランド「For Glowing Hearts」の発表イベントを開催した。冒頭の挨拶で駐日カナダ大使のイアン・バーニー氏は、今年が日加修好90周年の節目であり、日本では令和の時代が始まった特別な年で、経済、文化交流などこれまで以上に「カナダと日本のつながりは強くなっている」とコメント。そのうえで「旅行で大切なのはどこに行くかだけでなく、どんな体験をするかも大切」として、新ブランド発表を祝った。
新ブランド「For Glowing Hearts」は、同局国際担当副社長のモリーン・ライリー氏が発表。モリーン氏は、旅のあり方が変化し、25年前は訪問自体が目的であったところからここ10年は体験を重ねるための旅となり、そして現在は自分の視野を育むことが重要となって「旅は自分を変えてくれるもの」になっていると指摘した。そのため、新ブランドでは旅行者の心の変化に焦点を当て、移民の受け入れやダイバーシティなど多様な価値観を持つカナダ人と交流することが、旅行者の心に新たな変化が生み出すことになることを伝えていく。
本誌取材に応じたモリーン氏は、「カナダは大自然や美食など良いところがたくさんあるが、他国と比べて最も特徴があるのは"人"」と説明。観光地に行って写真を撮るだけでなく、現地の人と出会い、話をして交流をすることで、生涯忘れなれない心に残る旅になると語った。そして、旅行会社との協力体制は今後も変わらないとしたうえで、「カナダは広い国であり、新しいデスティネーションの開発や紹介、またカナダ人に会える機会があるようなプログラムを作ってほしい」と呼びかけた。