MPI、都のMICE支援策に期待、Uベニュー開放など
MPI Japan Chapterは先ごろ、都内で新春賀詞交歓会を開催した。冒頭で挨拶した会長の山本牧子氏は「小池百合子氏の都知事就任で、東京都のMICE振興策に大きな進展があった。日本にとっても大きな前進」と語り、特にユニークベニューの利用促進に関する取り組みに期待を示した。東京都は2015年に「東京都MICE誘致戦略」を策定しており、17年度予算ではユニークベニューの開放に向けた施策に約3億円を計上しているほか、浜離宮恩寵庭園など8施設について規制を緩和する予定。
同氏によればMPIは今年も行政に対し、MICE促進に向けたさまざまな提案をおこなう予定。人材育成のためのセミナーなども引き続き実施するという。
このほか、賀詞交歓会ではVISIT JAPAN大使でMICEコンサルタントとして国内外で活動する川島アソシエイツ代表の川島久男氏が登壇し、地方でのMICE誘致の取り組みについて紹介。一例として観光庁の「グローバルMICE強化都市」に選ばれた北九州市が、昨年8月に「北九州市グローバルMICE推進協議会」を立ち上げ、国際会議の誘致に積極的に取り組んでいることを伝え、「地方でのMICE誘致の機運が高まってきている」と説明した。
同氏は地方都市に対しては、各都市が強みとする産業などにテーマを絞り、1000人以下の中小規模の国際会議を積極的に誘致することを提案。「国際会議には首都圏では開催しないような、競合の少ない小規模の会議も多い」と話した。