エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」（JTUE： Japanese Travel Union of Egypt）は、2016年11月23日（水）に今年最後の合同視察を行いました。

　今回は、通常実施している町や観光地の視察ではなく、近年ものすごいスピードで建設・増加しつつあるカイロ郊外のショッピングモールを視察いたしました。

　近年、ショッピングモールが行程に含まれているツアーが数多くあることを受け、全行程約135kmを終日かけてメジャーどころの5つのモールを視察し、これら施設の構造、アクセス、セキュリティの状況を確認いたしましたのでご紹介いたします。

　エジプト旅行を企画する際の参考にしていただければ幸いです。

　
1） Dandy Mega Mall
　場所： カイロからアレキサンドリアへの砂漠道路沿いに位置。

　営業時間： 10：00～24：00 （深夜 0時）
　店舗数： 約250店 （公式サイトより）
　詳細： URL http://www.dandymegamall.com/
〔概要〕
　メリディアン・ピラミッド前を午前10：00に出発し、砂漠道路を快調に走ること約15分。

　右手に見えてくるのが「Dandy Mega Mall」です。

　市内と反対の方向に位置するため、ピラミッドのそばに宿泊していれば渋滞に遭遇することもなくアクセスが容易です。

　金太郎飴のようなアサレイヤ（サトウキビから作った飴）が売られていました。一箱で20EGP。ローカルの場合、一袋で1ＥＧＰが相場であり、ここの価格はとても高い！のですが、お土産に買いたいという視察団からの声大。あっさりとした味の
素朴なエジプトのお菓子です。

　なお、このモールには、仏系スーパー「Carrefour」が出店しています。

〔近隣のホテル〕
* メナハウス
* ムーベンピック・ピラミッズ
* ピラミッズパークリゾート
* メリディアン・ピラミッズ
など
2） Mall of Arabia
　場所： カイロの西、Sheikh Zayed Cityに位置。

　営業時間： 10：00～23：00
　開業： 2010年
　詳細： URL http://www.mallofarabia.com.eg/
〔概要〕
　Dandy Mall の視察後、おおよそ30分で二番目のモール「Mall of Arabia」に到着。

　ここの身体検査のゲートは、女性用と男性用に分かれています。車椅子も入口に用意されていました。

　平屋建てのモールはここだけ。中庭をはさんでぐるりと店舗が並んでいるため、迷子になる心配がありません。

　なお、このモールには、英国系スーパー「Spinnys」が出店しています。

〔近隣のホテル〕
* ムーベンピック・メディアシティ
* ノボテル・シッタオクトーバー
* ヘルナン
* ヒルトン・ゴルフリゾート
など
3） CityStars Heliopolis
　場所： カイロ国際空港から約20分ほど。

　営業時間： 10：00～24：00 （深夜 0時）
　詳細： URL http://www.citystars-heliopolis.com.eg/shopping
〔概要〕
　空港付近にある「CityStars」に来ました。

　写真にある正面入口は、一年ほど前から閉鎖されており、横の入口から入るようになっています。

　全てのショッピングモールには、入口にセキュリティゲートが設置されておりますが、ここでは奥にもさらにガラス戸が設置されており、最も厳重なチェックとなっていました。

　視察した5モールのうち内部がもっとも複雑。ところどころにインフォメーションのボードが設置されておりますが、やはり迷路のようでした。

　ここには、現在スーパーの出店がありません。

　人気の秘密は4階にあるハンハリーリトレジャーでしょう。ハンハリーリ市場の雰囲気のお土産がたくさん。

〔近隣のホテル〕
* インターコンチネンタル・シティスターズ
* ホリディイン・シティスターズ
* ステイブリッジ・スイーツ
以上3軒は併設
4） SUNCITY Mall
　場所： カイロ国際空港から約5分ほど。

　営業時間： 10：00～24：00 （深夜 0時）
　開業： 2011年
　詳細： URL http://suncity.com.eg/Shopping
〔概要〕
　今回の視察した5軒の中、もっともこじんまりとしたモール。

　空港から近いので、帰国前に立ち寄るなど時間的制約がある場合、内部がわかりやすいこのモールであれば、お客様が迷う心配はないので安心できます。

　モール内を移動するために、子供用の乗り物が用意されておりました。

　最初に行った「Dandy Mall」にもありましたが「ピカチュウ」は、ここだけです。

　なお、このモール内にはスケートリンクがあります。

　またこのモールには、仏系スーパー「Carrefour」が出店しています。

〔近隣のホテル〕
* ガブリエル（ブテッィクホテル） --- 併設
* ラディソン・ブル
* フェアモント・ヘリオポリス
など
5） Cairo Festival City
　場所： カイロ国際空港から東へ約30分ほど。

　営業時間： 10：00～24：00 （深夜 0時）
　開業： 2013年
　詳細： URL http://www.cairofestivalcity.com/en/Home
〔概要〕
　今カイロで、一番人気のショッピングモールです。

　IKEAや、キッザニアも軒をならべており、週末には、広大な駐車場も大混雑します。

　このモールにも、仏系スーパー「Carrefour」が出店しています。

〔近隣のホテル〕
* ケンピンスキー・パレス
* JWマリオット
* ルネッサンス・ミラージュシティ
など
★ 各モールのセキュリティについて
どのショッピングモールでも、まず、エリア入口で車両のチェックがあります。

　以下の写真でもわかるように、車のハッチバックをあけ、セキュリティチェックを行っています。

　また、一台一台警察犬がまわり、爆発物の有無をチェックします。

　広大な敷地のFestival Cityでは、エリアに入った後も数ヵ所のチェックポイントがあります。

　その後、それぞれの建物に入る前にも、セキュリティチェックがあります。

　現在のカイロには、本日回ったショッピングモール以外にも、無数のモールがありますが、セキュリティは一定のレギュレーションが守られています。

　まずは、敷地に入る前に車両のチェック。厳しいところでは、車の内部をのぞき込んで乗車の人々を確認するところもあります。

　その後、建物に入る前にセキュリティゲートを抜けるチェックポイント。

　持ち物を開けて確認するケース、手荷物検査の機械で確認するケースがあります。

　もちろん、これで完全とは言い切れませんが、管理会社のセキュリティ態勢への前向きな取り組みを感じることができました。

　★ ツアー行程にショッピングを組み込むにあたって
ツアー行程にショッピングを組み込む場合、必然的にルート上にあるモールとなりますが、あまり複雑な造りのモールの場合、お客様が迷子になり集合場所に時間内に戻って来れないという事例が発生します。

　また、モールによっては、お客様が利用する専用バスがモールの駐車場を利用できないこともあり、その場合、バスは時間を決めて集合場所に向かわなければならないといったこともあります。

　ツアー行程にショッピングを組み込む際は、複数の視点から熟考する必要があります。

情報提供：エジプト日本旅行業連盟 （JTUE）、日本海外ツアーオペレーター協会