ブランドUSA、JATAとの連携重視、国立公園の映画制作も
ツーリズムEXPOジャパン2014に伴い来日したブランドUSAグローバル・パートナーシップ開発担当バイス・プレジデントのジェイ・グレイ氏と、グローバル・マーケット開発担当マネージャーのアナ・クラッパー氏は本誌らのインタビューに応じ、この1年間の日本市場での活動について「日本旅行業協会(JATA)との関係性を継続、さらに発展できたことが一番大きい」とコメントした。
現在、ブランドUSAではJATAと協力し「ディスカバー アメリカ プロジェクト」を実施しているところ。グレイ氏は「旅行会社に対してセミナーや研修旅行の実施などにより、日本ではまだあまり知られていないディスティネーションや新しい行程などの提案ができた」と説明した。
今後の共同プロジェクトの内容については「具体的にはまだ決まっていない」としつつも、「現在おこなっているプロモーションも前回の交流年から継続しているもので、研修旅行やセミナーなどは今後も継続していくと思う」とコメント。ただし、旅行業界向けにアメリカの情報を目的別に閲覧できるウェブサイト「アメリカツアー・アイデア・ボックス」などについては、「旅行会社の商品造成に、より有効に使用できるように改善していきたい」考えだ。
さらに、グレイ氏はブランドUSAが実施している食をテーマにしたプロモーション「Discover America Culinary Story」についても言及。「ブランドUSAは連邦の組織であり、一定の地域に重きをおいたプロモーションは実施していない」ことから、「テーマを持ったプロモーション活動は理にかなっている」と説明。また、「旅行会社からはポジティブな反応をいただいている」と好評であることを述べた。
また、今後は「グレートアウトドア(アメリカの大自然)」をテーマにしたプロモーションを実施。現在、アメリカの国立公園に焦点にあてたプロモーション映画を制作しており2015年に公開を予定しているという。同氏は「国立公園は素晴らしい観光素材」と語り、映画には「名前を聞いてすぐに分かるような有名人を起用する」と説明した。公開時には旅行会社や航空会社と協力し商品造成や旅行需要の増加に繋げていくという。
このほか、同氏は座席供給数についてもコメント。「座席供給数の増加に向けての活動も積極的におこなっている」とし、同社がアメリカの様々なディスティネーションの代わりに空港、航空会社とコミュニケーションを取ることで新規路線開設をめざす考えだ。例えば、シカゴで開催された世界中の空港が集まってルートプランニングをおこなう展示会にブランドUSAが出展したことを説明した。