デモ、通訳ビデオチャットのiPhoneアプリ提供、旅行者など支援

  • 2014年6月10日

 ウェブサイト制作や海外ウェブサービスと企業のマッチングなどをおこなうデモは、このほど世界中の登録通訳者がビデオチャットを通じてリアルタイムの通訳をおこなうiPhone用アプリ「LACU(ラクー)」の提供を開始した。外国語によるコミュニケーションの不得手な旅行者などをサポートする。

 同アプリは、オンラインのビデオチャットを用いるため、時間や場所を選ばずに利用できるのが特徴。また、音声解析ではなく実際に人間が通訳をおこなうので、話し言葉や複雑な場面などにも臨機応変かつ柔軟な対応ができるようになる。

 料金は、登録通訳者が自身の語学力などに応じて、無料または1分20円から100円の間で設定。ユーザーはその時々の目的に応じて、適切なレベルの通訳者を選ぶことができる。初めの15秒については無料で、ポイントは事前にアップルストア経由で200円から購入する。クレジットカード登録は不要。通訳者には報酬額が1000円を超えた月に、通訳利用料の40%から振込手数料を差し引いた額を支払う。

 現在登録されている対応言語は、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン後、ロシア語、中国語、韓国語など約80ヶ国語。現時点では通訳登録者数が少ない言語もあるものの、今後は随時、世界中から通訳者を募り、ありとあらゆる言語に対応していくという。

 同社は今年5月に、AppleStoreから全世界に向けて「LACU」のリリースを開始。全世界でのダウンロード数は1日平均約3000ダウンロードとのことで、5年間で3000万ダウンロード、年間売上40億円をめざすという。今後はアンドロイドOSにも対応する予定。