エミレーツ航空、ドバイ経由欧州ツアーを提案-新たな組み合わせも
エミレーツ航空(EK)は9月14日、成田/ドバイ線が11月1日からデイリー運航になることを受け、ヨーロッパ・デスティネーションセミナーを開催した。冒頭でEK日本支社長のリチャード・エンゲルマン氏が登壇し、80%を超えるロードファクターやエイビーロードのエアライン満足度調査で第1位を獲得したことに触れ、日本における認知度が上がり好調であることをアピール。FIFAのオフィシャルパートナーのほか、ラグビーやゴルフでもスポンサーを務め、スポーツイベントに力を入れているという。また、同セミナーはドイツ観光局、スカンジナビア政府観光局(STB)が協力し、EKを利用したヨーロッパツアーの企画、販促につながる情報を提供した。
セミナーではSTB日本支局長の宮本拓氏、ドイツ観光局エージェント担当の鈴木靜世氏が現地の魅力を紹介。特に、冬のクリスマスシーズンの商品造成に向けて、北ドイツとコペンハーゲンを周遊しそれぞれの特徴あるクリスマス市をめぐるといった案が話された。EKはドバイからドイツにはフランクフルト、ミュンヘンなどの4都市へ就航しており、8月1日にコペンハーゲン線に就航したことで、北ドイツとデンマークという新たな組み合わせの可能性も提案した。
次にEK空東日本支店旅客営業部次長の大槻仁氏が登壇。同氏によると、EKが日本に就航した当初、ドバイ発日本行きの便では乗客の4割がヨーロッパからの渡航者が占めており、逆の見方をすれば、「ドバイ経由でヨーロッパへ、という行き方は欧州内ではすでに根付いている」という。EKはヨーロッパ28都市とドバイを結んでおり、日本路線との乗り継ぎ時間も3時間から4時間程度。ハネムーナーや若者層向けに、「現状の旅行商品との差別化に活用できるのでは」と説明した。また、コペンハーゲン線について大槻氏は「予想よりも好調」で、日本人渡航者にも受け入れられたととらえている。特にFITが多く、ドバイに1、2泊する人もいるという。
また、日本市場では経由便が敬遠される傾向があるが、「お得感がある。ほかにない新しいプロダクトを提案したい」と述べた。今後はヨーロッパのほかの地域と、モロッコやチュニジアなど北アフリカ地域への路線にも注力したいという。