名鉄観光、11年海外旅行の重点地域は台湾、香港、韓国−送客目標は7万人

  • 2011年1月13日
 名鉄観光サービスは、2011年の海外送客における重点地域を台湾、香港、韓国に設定し、合計7万人の送客をめざす。7万人の内訳は台湾1万人、香港1万人、韓国5万人。全国から路線があるデスティネーションを重点地域として設定し、全社で送客に注力していく。

 同社によると、昨年の海外旅行はアイスランドの火山噴火、尖閣諸島問題や北朝鮮による韓国への砲撃事件など政情不安が発生したものの、円高基調を背景に順調に回復したと分析。2011年は羽田空港の国際化も活かし、昨年設置した東京海外企画仕入センターでの座席の仕入れや商品造成、販売を強化。今までは東京発韓国行き商品を中心に展開していたが、台湾や香港の商品数を増やす。また、地方発で東京を経由した海外旅行の需要取り込みをめざし、全国から集客をはかる。

 台湾は台北花博の送客目標を5000人に設定し、販売に注力する。台北花博の開催期間は2010年11月6日から2011年4月25日で、同社では昨年の上海万博商品が開催後期に需要が増えたことから、花博も同様の増加に期待をかける。また、台北の北投温泉に昨年末開業した和風温泉「加賀屋」も商品化していく。

 香港は幅広い客層をターゲットに商品を展開。また、マカオに関してはコタイ地区の新規開業ホテルを利用した商品造成を進める考え。リピート率が高く、個人、団体を問わず送客しやすい韓国は、人気の高いソウル滞在型の商品でホテルの種類や特典などの選択肢を広げ、商品数を増やして展開する。さらに、雪岳山と江原道の周遊企画や済州島、釜山、慶州方面、ウォーキングにも注力する考えだ。