阪急阪神HD、旅行・国際輸送事業がインフル反動で増収−11年3月期中間決算

  • 2010年11月1日
 阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD)の2011年3月期第2四半期累計期間(2010年4月1日〜9月30日)の連結業績のうち、阪急交通社と阪神航空を含む旅行・国際輸送事業の営業収益は前年比18.9%増の363億6000万円、営業損益は32億6200万円の黒字(前年:3億4900万円の赤字)となった。旅行事業では海外旅行の集客が欧州方面を中心に好調だったことに加えて、国内旅行でも平城遷都1300年祭の効果があった近畿方面などが堅調に推移。

 阪急阪神HDの営業収益は3.8%減の3140億7100万円であったものの、営業利益は旅行・国際輸送事業で新型インフルエンザの反動などによる増益や、各事業でコスト削減に努めたことにより1.3%減の420億3100万円に留まった。経常利益は支払利息の減少などにより0.4%増の337億9700万円。四半期純利益は、前年同期に持分法適用関連会社株式に計上していた持分法ののれん相当額を一括償却し特別損失として計上した反動で、105.1%増の183億1300万円となった。

 なお、阪急阪神HDは通期連結業績予想のうち営業収益を下方修正。前回予想から1.1%減の6440億円とした。