風の旅行社、ニュージーランドツアーを設定−若い女性層の取り込みに期待

  • 2010年10月6日
 風の旅行社は今秋からニュージーランドツアーを設定し、販売を開始している。これまで、「自然を五感で楽しむ」がテーマで専門の講師が同行する商品「風カルチャークラブ」ではニュージーランドを取り上げてきたが、パンフレットを作成し風の旅行社としてツアーラインアップに加えるのはこれが初めて。トレッキングやハイキングといった専門性の高いテーマごとにコースを設定するのではなく、アウトドア初心者やシニア、若い女性などが気軽に自然にふれながら、ニュージーランドのライフスタイルを体験できる内容とした。

 風の旅行社代表取締役社長の原優二氏は、ニュージーランドの商品は周遊型が定番でリピーター化が難しいことが課題としつつ、「様々な素材があり、ガイドやインフラも整備されている。本来は質の高いツアーができる」と話す。「ニュージーランドというフィールドを多様なアクティビティを通して感じてもらいたい」ことから、ニュージーランドのライフスタイルも意識し、“暮らすように旅する”コース内容にしたという。

 すでに、説明会を2回開催しており自然の中での癒しを求める若い女性を中心に反応を得られている。既存の顧客層ではなく、新規顧客の取り込みにつながると見込んでいるほか、ニュージーランドならではの過ごし方を提案することで同社のリピーターにつなげるねらいだ。

 また、今週末には新たに4コースの販売を開始。例えば、11月6日出発の「トランツコースタルに乗って旅する南島9日間」では、南島と北島をつなぐ長距離列車「トランツコースタル」での移動を組み込み、クライストチャーチやワイナリーを訪ねながらサイクリングしたり、海沿いの町でドルフィンスイムやセイリングを体験する。年末年始を含め、ゴールデンウィークにかけてベストシーズンを迎えるニュージーランドを満喫できるようにした。