HIS、業績予想を下方修正、安価商品への需要集中で−最終利益は36億円に

  • 2010年5月31日
 エイチ・アイ・エス(HIS)は5月28日、2010年10月期第2四半期(2009年11月1日〜2010年4月30日)と、通期連結業績予想(2009年11月1日〜2010年10月31日)の業績予想を下方修正した。アジアなど近距離方面の安価な商品に需要が集中したうえ、日本航空(JL)の路便計画変更で座席供給量が減少したほか、4月のアイスランド火山噴火の影響を受けた。

 第2四半期は、売上高が前回予想比(以下同)9.4%減の1541億円、営業利益が47.8%減と約半減となる23億5000万円に変更。経常利益は45.1%減の19億5000万円、純利益は19.6%減の18億5000万円を見込む。純利益の下げ幅が他より少ないのは、ハウステンボスを連結子会社化した際に発生した6億3000万円の「負ののれん」を一括償却し、特別利益として計上するため。

 また、通期では、下半期に旅行需要が回復すると見込むものの、上半期の落ち込みをカバーするには至らないと判断。売上高は2.8%減の3530億円、営業利益は8.3%減の71億5000万円、経常利益は12.8%減の64億5000万円、純利益は12.2%減の36億円とした。

 なお、下半期には、秋にチャーター便需要を見込むほか、法人需要の高まりに期待。また、このほど実施した銀座や表参道での店舗再編や高付加価値商品の販売促進により売上高を伸ばしたい考えだ。